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陸上の輸送機関の動力を牛馬などの力にたよらず、感情も意思も持たない人工の動力によって走らせたいと、われわれは古くから夢みてきた。たとえば、あの偉大な芸術家であり、科学者であり、哲学者であったレオナルド・ダ・ヴィンチもゼンマイ動力で走るクルマの設計図と意想図を残している。そこには動力伝達装置やステアリング機構なども認めることはできるが、残念ながらゼンマイ動力というのは、人がそれを巻く力を一時的に蓄えるだけで、原動機ではなかった。 |
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自動車の歴史のなかで第1号の登場は、イギリスで蒸気機関の原理が発明されて間もない1769年とされている。当時のフランス、ルイ14世軍の技術大尉ニコラ・ジョセフ・キュニョーが砲車をけん引するためにつくった巨大な蒸気車がそれで、大きなボイラ−をフロントに備えた前輪駆動。時速9kmで走ったといわれるが、1号車はフロント過重のためにハンドルがほとんどきれず、試運転中に破損、1771年製の2号車はのちにナポレオンに発見され、現在はパリのフランス技術博物館に保存されている。 |
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