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速さと力にロマンを競った車
車名に※印の記載がある車両は、現在展示していません。
モータースポーツは大衆へも多大な影響を及ぼした。よりスポーティな車への憧れにこたえるメーカーが現れ、実用車を利用した安価なスポーツカーや量産ライトウェイトスポーツがつぎつぎ登場する。スポーツカーの大衆化がはじまったのだ。
スポーツカーのパイオニア
レーシングスポーツカー
大衆スポーツカーの普及
スタイリッシュな高級 スポーツカー
頑丈で単純なバックボーンフレームの先端にモーターサイクル用のVツインエンジンを取り付けただけのモーガンスリーホィーラーは、まさに大衆のためのスポーツカーとして送り出された。後ろ1輪をチェーン駆動する方式やスライディングピラー式前輪独立懸架など構造は極めて簡単で軽量なために運動性能にすぐれ、しかも経済的。ボディは4座席もつくられたが、このエアロのように2座席スポーツタイプが一般的で、1909年から1950年まで基本的に変わらず生産されたのである。
果敢なレース活動を行なってきたMGも1935年、モーリス社の傘下に入ることによって安価なスポーツカー、シリーズTをつくることになった。生産合理化のために、モーリスのパーツを多く流用して量産を可能にしたばかりか、油圧ブレーキやシンクロ付きのギアボックス(3、4速のみ)を備えた価格はモーリス・サルーンの215ポンドとほとんど変わらない222ポンドを実現。MGの一大ヒット作になった。
低く精桿なスタイルと広めのトレッドを包み込むように張り出したウィング状のフェンダーが特徴的なSS100は、戦後ジャガースポーツの基礎を築き上げたばかりか、その後のスポーツカーに大きな影響を与えた。時速100マイルの高性能スポーツカーが、ベントレー3 1/2リッターの1380ポンドの約1/3にあたる395ポンドで買えるとしたら人々がそれを選ぶのは当然のことである。コストとスタイリングと性能をみごとにバランスさせたSS100は、現代のクルマづくりにも通じるものがある。
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