TOYOTA


2010年2月9日
トヨタ自動車株式会社



 豊田でございます。先ほど、国土交通省に国内で販売しております、プリウス、プリウスPHV、SAI、HS250hの4車種の制動装置の不具合に関するリコール届出を提出いたしましたことをご報告申し上げます。

 既に御愛用いただいておりますお客様におかれましては、大変お手数をおかけし申し訳ありませんが、お買い求めの販売店よりまもなくご連絡申し上げますので、お待ちいただきますようお願い申し上げます。

 ご説明に先立ちまして、先日来、トヨタ車の品質や安全性に関しまして、多くの皆様にご迷惑をおかけし、またご心配をおかけしましたことに対し、この場をお借りしまして、改めてお詫び申し上げます。

  今回リコールの対象となりました4車種におきましては、雪道などの非常に滑りやすい路面に低速状態で差し掛かかり、ABS(アンチロックブレーキシステム)が作動する際に、大変表現するのが難しいのですが、ほんの一瞬だけブレーキが「抜ける」という現象が発生いたします。

 そこで、お客様から「不安だ」というご意見をいただいていることを真摯に受け止め、お客様に安心してお乗りいただくことを最優先とし、リコールの実施を決定した次第でございます。

 今回のリコールは、全世界で約40万台が対象となります。
米国、欧州をはじめその他の国や地域におきましても、できるだけ速やかにお客様にご案内できるよう迅速に対応してまいります。

 また、大変申し訳ありませんが、プリウス以外の3車種につきましては、改善措置に必要な準備を鋭意行っており、準備が整うまでの間、お客様への販売や納車を停止させていただきます。

 リコールによる改善措置の実施まで、しばらくの間、お客様には、ご不安を与えてしまい、誠に申し訳ないことと存じます。万が一、先ほどご説明申し上げた状況が発生した場合は、ブレーキをしっかり踏み込んでいただければ、確実に止まる事ができますので、ご対応くださいますようお願い申し上げます。

 当社といたしましては、これを機に、当社の原点である「品質はトヨタの生命線」という考えを一層強化し、私自身が「現地現物」で陣頭指揮をとり、従業員、販売店、サプライヤーが一体となってお客様の信頼回復に向けて全力を尽くしてまいる所存でございます。

以上

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