TOYOTA
News Release
2006/08/25  

安全な車両開発への取り組みを強化
-「統合安全コンセプト」および新安全技術を発表-
 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、安全な車両開発を推進するため、技術開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」および同コンセプトに基づいて開発した新安全技術を発表した。
今回発表の新技術は、本年9月発売予定のレクサスブランドの新型車「LS460」に採用する。

 今後もトヨタは、
「サステイナブル・モビリティ」実現に向けた取り組みの一環として、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するため、「死傷者ゼロ・事故ゼロ」の追求を念頭に、「より安全な車両・技術開発」はもとより「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化していく。
詳細情報につきましてはこちらをご覧ください。
【統合安全コンセプト】
  車両に搭載された個々の安全技術・システムを連携させていくとともに、将来的には、道路インフラとの協調(路車間)、自車以外の車両から得た情報の活用(車車間)を図り、運転状況に応じた最適な運転支援を行うことにより、「事故を起こさないクルマ」の実現を目指した、今後のトヨタの安全技術・車両開発の考え方。
 
車両の個々の安全技術・システムを連携、さらには、「路車間」・「車車間」でも協調し、相乗効果を高めることにより、運転状況を事故に至る危険の大きさで分類した「パーキング、予防安全、プリクラッシュセーフティ、衝突安全、救助」の全ての運転ステージにおいて、高い安全性を追求。今後、各システムの連携をさらに進めることにより、クルマを「より危険が少ない状態」に近づけていき、「事故を起こさないクルマ」を目指す。
≪個々の技術・システムの「連携」イメージ≫
個々の技術・システムの「連携」イメージ
 
個々の安全技術・システムを連携させるにあたり、車両に搭載した各種センサーが検知したドライバーの状態、車両の挙動などの情報を「DSS*コンピュータ」に集約。このコンピュータが、ドライバーを危険な状態に近づきにくくするための最適な運転支援内容を判断し、各々の技術・システムの制御を指示。
  * DSS : Driver Support System
≪制御イメージ≫
制御イメージ
【新安全技術の特長】
  「統合安全コンセプト」に基づき、今回、「プリクラッシュセーフティ」、「予防安全」、「パーキング」の各運転ステージにおける安全技術をさらに進化。
<運転ステージ : プリクラッシュセーフティ
 
ミリ波レーダーで進路上の車両や障害物を検知して衝突被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティシステム」は、2003年2月に世界で初めて商品化し、ハリアーに採用。その後、2004年7月には、前方カメラの搭載により、画像認識情報を加えることで、検知能力を向上。さらに、2006年3月には、室内カメラによるドライバーモニターシステムを追加。
 
今回の新システムでは、新型ミリ波レーダーと新開発のステレオカメラの採用で「歩行者」の検知を実現するとともに、ドライバーの緊急回避操作を支援。さらに、後方専用のミリ波レーダーで車両の接近を検知し、その車両に注意を喚起する後方対応機能を追加。事故をできる限り未然に防ぐ方向へ、さらに進化。
◇「プリクラッシュセーフティシステム」
  1.「歩行者」検知と緊急回避操作支援機能を追加した前方対応
    (ミリ波レーダー・ステレオカメラフュージョン方式 
: 世界初*1
 
検知性能を向上させた新型ミリ波レーダーと新開発のステレオカメラを採用。ミリ波レーダーで検知した情報に、ステレオカメラによる立体物認識情報を付与することで、車両や障害物に加え、「歩行者」の検知を実現。ヘッドランプ内蔵の近赤外線投光器により、夜間の検知をサポート。
 
衝突の可能性が高いと判断した場合、シートベルトの巻き取りとともに、ドライバーに警報を発する。さらに、ドライバーによる制動操作がない場合、プリクラッシュブレーキにより、衝突速度を低減。
 
ドライバーが緊急回避操作を行った場合、VGRS*2、AVS*3が、ステアリングギヤ比、サスペンションを最適に制御し、ドライバーの回避操作を支援。また、VDIM*4と協調して車両の安定性維持に寄与。
  *1 2006年7月末現在。トヨタ自動車調べ
  *2 VGRS Variable Gear Ratio Steering
  *3 AVS Adaptive Variable Suspension System
  *4 VDIM Vehicle Dynamics Integrated Management
≪「プリクラッシュセーフティシステム」構成≫
「プリクラッシュセーフティシステム」構成
≪ミリ波レーダーとステレオカメラによる「歩行者」の検知イメージ≫
ミリ波レーダーとステレオカメラによる「歩行者」の検知イメージ
2.後方対応(世界初*
 
リヤバンパー内に設置された専用ミリ波レーダーで後方車両の接近を検知し、追突の危険性があると判断した場合、ハザードランプを点滅させ、後方車両に注意を喚起。
 
その後、さらに後方車両が接近した場合、フロントヘッドレストに内蔵されたセンサーで頭部位置を検出し、追突前に「プリクラッシュ インテリジェント ヘッドレスト」を適切な位置まで移動させ、追突された際のむち打ち傷害軽減に寄与。
  * 2006年7月末現在。トヨタ自動車調べ
≪「プリクラッシュセーフティシステム(後方対応)」の制御イメージ≫
「プリクラッシュセーフティシステム(後方対応)」の制御イメージ
≪後方ミリ波レーダーによる車両検知イメージ≫
後方ミリ波レーダーによる車両検知イメージ
≪「プリクラッシュ インテリジェント ヘッドレスト」作動イメージ≫
「プリクラッシュ インテリジェント ヘッドレスト」作動イメージ
<運転ステージ : 予防安全
◇「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」
 
車速に応じた車間距離を保ちながら先行車に追従走行し、停止状態(車速0)から高速(〜100km/h)まで、全車速域において連続して制御する運転支援システム。
 
低速(0〜30km/h)と高速(40〜100km/h)の2つの領域で制御を行っていた従来のシステムに対し、今回開発した新システムでは、高速道路における渋滞時などで、停止と発進を繰り返す場合にも、連続した制御が可能となり、ドライバーの運転負荷を大幅に軽減。
<運転ステージ : パーキング
◇「インテリジェントパーキングアシスト」
 
縦列駐車や車庫入れ後退時のステアリング操作を支援するインテリジェントパーキングアシストは、2003年9月に世界で初めて商品化し、プリウスに採用。その後、2005年11月に、バックカメラの映像を画像処理して駐車枠(白線)を認識、目標駐車位置を設定する「駐車枠認識機能」を追加。
 
今回の新システムでは、車両前部に取り付けられた新開発の超音波センサー(世界初*)により、駐車中の他車両の位置を検出、その結果を基に駐車が可能な空間を推定し、目標駐車位置を設定する。駐車枠認識機能とあわせ、ドライバーによる駐車位置の設定・調整操作を大幅に簡略化し、使用性を向上。
  * 2006年7月末現在。トヨタ自動車調べ
≪超音波センサーによる駐車空間の検出≫
超音波センサーによる駐車空間の検出
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