湿生生物観察園の生物多様性ー棚田の跡地を湿地に
植生の変化
整備後の湿生生物観察園の植生の変化を追ってみましょう。
湿生生物観察園で見られる植物の種数の変化をみてみましょう。整備の翌年にはぐんと草原性の植物種と樹林性の植物種が増えています。
その後、最も水面の面積が減った2001年にはヒツジグサが消えてしまいました。
2003年から、目標植生を定め、それに応じた管理を始めてから、湿地性、草原性、林縁、樹林性などの植物種が少しずつ増えて、今に至っています。
種の多様性を維持していくためには、その場所の特性と遷移の方向に沿った維持管理が必要です。