森からのお手紙
2004年5月20日更新

2004年 5月20日号 カエルとヘビ、生きるか死ぬか
森に帰るカエル

梅雨の季節が近づいてきました。
春先に生まれたカエルの卵から、おたまじゃくしを経て、小さなカエルに変身したアカガエルが、湿生園でピョンピョンはねている姿を見かけました。
アカガエルが森に帰る時期が近づいてきたようです。 森に帰るとき、小さなカエルたちはいっせいに大移動をします。
雨の日の、あっという間の出来事です。

1つのつがいから生まれるアカガエルの卵塊(らんかい)のなかには1500個くらいの卵があると言われています。
しかし、おたまじゃくしのときにはヤゴやヒメタイコウチなどの水生昆虫に、小さなカエルになって森へ帰るときにはヘビや鳥などに食べられ、次の冬にまた卵を産むまで生きている数は、ほんの数匹になってしまうようです。
森に帰るアカガエル
森に帰るアカガエル


事件に遭遇(そうぐう)

「トヨタの森」のエコの森ハウスの近くにある崖の洞穴(ほらあな)のそばにヒキガエルがいましたが、私たちの姿におどろいたのか、洞穴に入っていきました。
ところが洞穴の中には、ヘビ(ヤマカガシ)が入っていたため、事件がおきました。
ヤマカガシがヒキガエルにがぶりと噛み付いたのです。
その場でヒキガエルのおなかは割かれてしまい、内臓が出てきました。

ヤマカガシがヒキガエルをつかまえたのは正午頃でしたが、全部飲み込んで大きなおなかになったのは夕方でした。
ヒキガエルを食べるヤマカガシ
ヒキガエルを食べるヤマカガシ


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ヤマカガシとシュレーゲル

カエルの声にさそわれて自然生態園の池に来てみたところ、ヤマカガシが現れました。
ヤマカガシもカエルの声を聞いて、ねらいに来たのでしょうか。
池を見てみるとシュレーゲルアオガエルが、ガマの茎の根元に、かくれるようにつかまっていました。
そして、しばらくすると池に飛び込んで逃げてしまいました。

森の中や湿地などは、とてものんびりした雰囲気ですが、生き物たちにとっては生きるか死ぬかの場所なのですね。でも、このような出会いや発見も、森の散策で得られる楽しみのひとつです。


シュレーゲルをねらうヤマカガシ
シュレーゲルをねらうヤマカガシ
様子をうかがうシュレーゲル
様子をうかがうシュレーゲル



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写真撮影協力:(里山学習館)原田敬子、大原満枝


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