森からのお手紙
2004年7月22日更新

2004年 7月22日号 ニイニイゼミの羽化に遭遇(そうぐう)!
蝉時雨(せみしぐれ)

「トヨタの森」では、例年より早く、7月に入ってすぐにセミがなきだしました。

早朝にはクマゼミ、午前中からニイニイゼミ、昼からはアブラゼミ、そして夕方になるとヒグラシがないています。

ふりそそぐようなセミの声が、夏を感じさせてくれます。
セミのなく森
セミのなく森


ニイニイゼミの羽化(うか)

夕方5時ごろ、自然生態園(しぜんせいたいえん)の木の根元で、ニイニイゼミが羽化しているのを見つけました。
他の幼虫よりも体が少しちいさめで、泥がついているので、ニイニイゼミだと分かりました。

チガヤの葉の根元から10cmくらいの所につかまって、殻(から)から体を半分くらい出しているところでした。そして、ひっくり返りそうなくらい、下向きになりながら、殻から出てきます。その後、完全に羽化するまでに、約1時間かかりました。

アブラゼミや多くのセミは夜の11時ころに羽化を始めるので、ニイニイゼミが明るいうちに羽化をはじめたことに驚きました。


(1)殻から体を半分くらい出ているときに発見
(1)殻から体を半分くらい出ているときに発見
(2)殻から体がほとんど出た様子
(2)殻から体がほとんど出た様子

(3)正面から見た様子
(3)正面から見た様子
(4)羽が伸びてきた様子
(4)羽が伸びてきた様子



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ニイニイゼミからの警告(けいこく)

最近、ニイニイゼミが大変少なくなってきているといわれています。
しかし、今年は「トヨタの森」の中で、例年よりも多くのニイニイゼミがないています。
昨年が冷夏だったため地上に出そこねたセミが、一年おくれて今年いっせいに出てきたのでしょうか。

ニイニイゼミの幼虫は土の浅いところにいるため、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)、異常気象(いじょうきしょう)など、地上の環境の影響(えいきょう)を受けやすいと考えられます。

今年は台風の来た時期が大変早く、その後集中豪雨(しゅうちゅうごうう)などもありました。
人間の活動のせいで、気候がくるい、生き物たちが暮らしにくくなってしまっているとしたら、これはとても難しい問題ですね。


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写真撮影協力:(里山学習館)原田敬子、大原満枝


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