森からのお手紙
2005年9月15日更新

2005年 9月号 森では大切な生きもの「ゴキブリ」
土の上での命のつながり

夏が終わり、命を終えたセミが、土の上に転がっているのをよく見かけます。
写真のセミは体がバラバラになっていますが、これは、アリが食べたからです。
ひとつの命が終わっても、次の命に受けつがれていることを実感します。

土には、色々な分解者(ぶんかいしゃ)がいます。
キノコなどの菌類(きんるい)も森の分解者ですし、ミミズも落ち葉などを食べて分解してフカフカの土をつくります。

そのミミズも秋雨にさそわれて地上にあらわれ、オサムシに食べられていました。
オサムシの栄養となって、命が受けつがれ、そのフンはまた土にかえります。

ばらばらになったセミ
ばらばらになったセミ
ミミズとオサムシ
ミミズとオサムシ


オオゴキブリ

家にすむクロゴキブリは、「家住性不快昆虫(かじゅうせいふかいこんちゅう)」で病原菌(びょうげんきん)などをまき散らしています。
しかし、山にすむオオゴキブリは森林の林床部にすみ、朽木などを食べ、分解して土に戻すお手伝いをいている「森の分解者」。
森の中の大切な仕事人です。

ゴキブリは、生きた化石、昆虫のシーラカンスといわれます。
大昔から、姿をほとんど変えずに生き残ってきた、つよい生きものです。
太古の昔から、森をささえてきたのですね。

オオゴキブリについては、「森」からのお手紙2004年11月10日号でも紹介しています。
オオゴキブリ
オオゴキブリ


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テラリウムハビタット

テラリウムとは、土の水槽(すいそう)のこと。
土を入れて、木の葉や虫を入れて、その経過を観察し、土や土にすむ生き物について学びます。

トヨタの森では、オオゴキブリやミミズ、ダンゴムシなどを入れています。
オオゴキブリやシロアリが木を食べたり、ダンゴムシが落ち葉を食べて分解したりする様子が見られます。

ジャパンGEMSセンター(http://www.jeef.or.jp/GEMS/gems.html)でテラリウムについて紹介されているので、参考にしてくださいね。

テラリウムハビタット ダンゴムシ
テラリウムハビタット
ダンゴムシ


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写真撮影協力:(里山学習館)原田敬子、大原満枝、小野竜彦、原田秋男


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