森からのお手紙
2005年10月20日更新

2005年 10月号 植物なのに動物の名前?
キツネの孫(まご)?

キツネの孫って、だれのことでしょう?
答えは、この小さな草「キツネノマゴ(狐の孫)」のことです。

花びらの上に見える花の穂(ほ)が、フサフサのキツネのしっぽに似ていますね。
しかし、サイズがとても小さいので、キツネの孫のしっぽ、ということで、キツネノマゴという名がついています。

キツネノマゴの小さなしっぽ
キツネノマゴの小さなしっぽ


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子犬のしっぽ?

子犬のしっぽという意味の名前の草があります。
それは、「エノコログサ(狗尾草)」です。

エノコロとは、"犬ころ"が転じた名前で、子犬のこと。
穂が、子犬のしっぽに似ているので、狗尾草という名前がついたと言われています。

その別名は、ネコジャラシ(猫じゃらし)。この穂で猫をじゃらしたことから、このような名前がついています。
犬と猫の名前を両方もっているとは、おもしろいですね。

子犬のしっぽのエノコログサ
子犬のしっぽのエノコログサ


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タヌキとイタチ

タヌキやイタチのしっぽも登場します。
「タヌキモ」は水の中の藻(も)の部分がタヌキのしっぽに似ているから、「イタチハギ」は花の穂が黒くて長いイタチのしっぽに似ているから、その名前がついたようです。

タヌキのしっぽのイトタヌキモ イタチのしっぽのイタチハギ
タヌキのしっぽのイトタヌキモ
イタチのしっぽのイタチハギ
(※写真は花が終わり、
実ができたもの)


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ひよどりの花?

ひよどりの名前を持った花もあります。
うすいピンク色の「ヒヨドリバナ(火取花)」です。
名前の由来は、ヒヨドリが鳴く頃に花が咲くからとも、乾燥させた花を火おこしの材料に使ったからとも言われています。

ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナ


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動物の名前をもつ植物

その他、サルトリイバラ・カラスウリ・スズメウリ・ヒヨドリジョウゴ・アリドウシなど、このトヨタの森に見られる秋の草花たちです。
どの花もどこかの部分を動物に似せて名前が付けられていて、大きさ、色、形がそっくりだとつい笑みがこぼれてしまいそうです。

ちなみに、イヌツゲ、イヌブナなど、頭に「イヌ」がついた植物名は多いですが、これは「あまり役に立たない」という意味があると言われています。
カラスノエンドウ、スズメノエンドウのように、「カラス」や「スズメ」の名前もあります。
これは、サイズを比較して、大きい方がカラス、小さい方がスズメと名づけているようです。

昔の人たちの名づけ方には、遊び心が感じられますね。


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写真撮影協力:(里山学習館)原田敬子、大原満枝、小野竜彦、原田秋男


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