森からのお手紙
2008年11月20日更新

2008年 11月号 「秋の森をのぞいてみたら・・・」
   里山に紅葉前線が降りてくるころ、その紅葉に魅(ひ)かれるように冬鳥たちも北の地から渡ってきます。夏の間、シベリア・カラフトなどで繁殖(はんしょく)した鳥たちは、雪や氷で閉ざされる前に繁殖地(はんしょくち)をはなれ、数千キロの過酷(かこく)な旅をして日本にやってくるのです。トヨタの森では、今年10月15日に冬鳥のジョウビタキの姿を確認することができました。これから続々と、色々な冬鳥が見られようになるでしょう。今月は、トヨタの森の冬鳥と、これからの季節、生き物に出会えるスポットを紹介いたします。


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「声のする林をのぞいてみたら・・・ジョウビタキ」

     オスは頭が灰色で顔と背中が黒く、胸から腹にかけてオレンジ色の綺麗(きれい)な鳥です。オス・メス共に翼(つばさ)の白斑(はくはん)が目立ち、腰と尾の両側のオレンジ色が特徴(とくちょう)です。冬になるにつれて少なくなっていく木の実や昆虫を食べているため、単独で生活しています。「ヒッ・ヒッ・ヒッ」と細い声で鳴いたり、「クヮッ・クヮッ」と鳴いたりします。4月上旬頃まで見ることができます。  
ジョウビタキ(オス) ジョウビタキ(メス)
ジョウビタキ(オス) ジョウビタキ(メス)


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「草地をのぞいてみたら・・・ミヤマホオジロ」

     オスは頭の頂上と目の周りや胸が黒く、背中は茶色っぽく、腹は白いです。のどと後頭部の黄色が目立ちます。メスは全体的に茶っぽく目立たない色をしています。数の少ない鳥なのでなかなかお目にかかれませんが、モヒカン頭が印象的。やさしい声で「チッ、チッ」と鳴きます。  
ミヤマホオジロ(オス) ミヤマホオジロ(メス)
ミヤマホオジロ(オス) ミヤマホオジロ(メス)


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「瑠璃(るり)色の幸せ鳥・・・ルリビタキ」

     日本の亜高山帯(あこうざんたい:植物の垂直分布で、山地帯と高山帯の間の部分)や北海道でも繁殖(はんしょく)しています。オスは頭から尾の先まで青色のかわいい鳥です。オス・メス共にわき腹がオレンジ色で腹は白いです。山仕事をしていると、餌(えさ)を捕りにすぐ近くまでやってくるので驚いてしまいます。冬の暖かい日に「チッチーチチロチィー」と明るい声でさえずることもあり、この鳥に出会うと幸せな気分になれます。4月上旬頃まで見られます。  
ルリビタキ(オス) ルリビタキ(メス)
ルリビタキ(オス) ルリビタキ(メス)


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「水場をのぞいてみたら・・・鳥たちの憩(いこ)いのスポット」

     トヨタの森には、鳥たちのために谷の湧き水を引いてつくった水場があります。ここは、いつでも新鮮な水が流れ落ち、常連客のヤマガラをはじめシジュウカラなどが代わる代わるやってきては、水を飲んだり水浴びをしたりしています。ときにはメジロやエナガが群れでやってきて、水場の周りは大さわぎになります。  
シジュウカラ 水場に来たヤマガラ
シジュウカラ 水場に来たヤマガラ


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「出会いの窓をのぞいてみたら・・・アカネズミ」

     森には色々な四足の生き物が暮していますが、その姿を見ることは非常に難しく、滅多(めった)に出会うことはできません。そんな生き物たちの中でも比較的見やすいのがアカネズミです。「出会いの窓」からアカネズミを驚かさないように、そーっとのぞいてみましょう。地面の穴から顔を出し、キョロキョロ辺りを警戒(けいかい)しながら出てきて、好物のヒマワリの種を食べる姿を見ることができます。もっと静かにしていると、真っ黒なヒミズが鼻先をヒクヒク動かしながら出てきて、ヒマワリの種を持って、すかさず穴に隠れる姿を何度か見たこともありますが、いつも会えるとは限りません。  
穴から現れたアカネズミ 出会いの窓
穴から現れたアカネズミ 出会いの窓


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「いろんなところをのぞいてみたら・・・里山の自然と共に」

     季節ごとにいろんな出会いがあるトヨタの森では、“観(み)る目や聴(き)く耳”など感覚を研ぎ澄ませ、ときには静かにそーっと林の中、草地、水場、穴の中をのぞいてみませんか? 出会いたいと願えば、きっと何かに出会えるはず! ちょっと暖かいスタイルで森の中へ出かけてみましょう。チャンスはあなたしだい!!  
 
トヨタの森スタッフ一同より
 


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編集・写真撮影:トヨタの森スタッフ


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