森からのお手紙
2009年10月22日更新

2009年 10月号 トヨタの森であそぼう 第16回
おじーちゃん・おばーちゃんの知恵袋シリーズ 「十五夜お月さまと森のだんご屋さん」
    今年の「中秋の名月」は10月3日(土)です。1年中で1番美しいと言われているお月さま。
月見のルーツは、中国で行われていた里芋の収穫祭(しゅうかくさい)だと言われているようですが、日本に入ってきたのは奈良から平安時代頃のようです。トヨタの森では、「お月さま」をキーワードに、今起こっている環境問題(かんきょうもんだい)や、日本人ならではの感性を大切に育(はぐく)みながら月を愛(め)でる。月見だんごづくりを地域のおばーちゃんから学ぶ。今回は大きく2つのテーマで企画いたしました。
前日までの雨も夜更(よふ)けにはすっかりあがり、雲の切れ間からは星までも見えだしました。いよいよ明日は“名月”の出番です。夜更けの空を見上げながら、参加者の子供たちもどんな気持ちでいるかしら・・・と1人わくわく、どきどき、そわそわしながら床につきました。3日早朝、なんと雲ひとつない青空“天高く馬肥(こ)ゆる秋”と言うような絶好のお月見日和(ひより)となりました。
 
  十五夜1   十五夜2  


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「月の名まえ」
    ひとり1人に名まえがあるように、お月さまにも名まえがついているのをご存知(ぞんじ)ですか?
月は日ごと満ち欠けをしてその姿を変えています。月齢(げつれい)などで呼ばれることもありますが、昔の人は風情(ふぜい)ある名まえをつけたそうです。「十五夜」や「三日月」の名まえは有名ですが、その他にも「なるほど」と思われるものやステキな名まえをご紹介いたします。
 
  月の名まえ1   月の名まえ2   月の名まえ3  
  新月(しんげつ) 1日目の月のことで、月の見えない時期。「朔(さく)」とも呼ばれ、「朔日(さくひ)」と書いて「ついたち」と読みます。ちなみに英語で「New Moon(ニュームーン)」と言うそうです。  
  上弦(じょうげん。7日頃)・下弦(かげん。23日頃)の月 「弓張月(ゆみはりつき)」の名まえのように、弦が上・下の方に張っているように見えるので・・・他にもいろいろ説があります。  
  十三夜月(じゅうさんやづき) 新月から13日頃に見える月。満月に次いで美しい月と言われています。旧暦9月13日の月は、豆や栗を供えて月見をすることから「豆名月」「栗名月」とも言われています。  
  十六夜月(いざよいづき。16日頃) 十五夜より少し遅くためらいがちに出てくる月。「いざよい」=「ためらう」の意味。  
  立待月(たちまちづき。17日頃) 夕方、月の出を「今か今かと立って待ってるうちに月が出る」くらいの月。  
  居待月(いまちづき。18日頃) 立待月より出るのが遅くなって「座って待つ」という月。  
  寝待月(ねまちづき。19日頃) 居待月よりさらに月の出が遅く「横になって月の出を待つ」という月。  
  更待月(ふけまちづき。20日頃) さらに遅くなり夜更けに昇る「夜が更けるのを待つ」という月。  
  晦(つごもり) 30日目の最終の月を「晦」(「月隠り(つきごもり)」が転じたもの)と言い、「晦日」と書いて「みそか」と読みます。12月31日を「大晦日(おおみそか)」というのも1年の最終の日という意味。  
  今夜、月を見上げる時、先人がつけた月の名まえを思い浮かべながらじっくり観賞(かんしょう)してはいかがでしょう。
月を観(み)る目が変わるかもしれませんね。
 


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「原っぱへススキをとりに行こう
    お月見になくてはならないものが、「ススキ」です。トヨタの森にも生態園(せいたいえん)の中にきれいに穂(ほ)が咲きそろいました。森の“秋探し”をしながらススキをみんなでとりに出かけました。  
  ススキ1   ススキ2   ススキ3  
  途中でトヨタの森に棲(す)む生き物を写真で確認(かくにん)したり、ヤマガラがエゴの実を食べているところや、葉っぱに止まっているバッタを見たりと昼間の森も楽しみました。  
  ススキ4   ススキ5   ススキ6  


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「月見だんごづくりに挑戦(ちょうせん)
  地域のおばーちゃんに3種類の月見だんごのつくり方のコツ(知恵)を教わります。
1つ目は、お月さまに負けないほどのまん丸い「丸々月見だんご」。両手でやさしく『まぁ~るくなぁ~れ・まぁ~るくなぁ~れ』と言いながら丸めると・・・ほーらできあがり
 
  だんごづくり1   だんごづくり2   だんごづくり3  
  2つ目は、芋名月にちなんで里芋形の「里芋だんご」掘りたての里芋を見本に、うまく芋形にできあがり  
  だんごづくり4   だんごづくり5   だんごづくり6  
  3つ目は栗名月にちなんで栗の実を布でしぼる「栗茶巾(くりちゃきん)だんご」。ギュッとしぼってお尻を平らに・・・。  
  だんごづくり7   だんごづくり8   だんごづくり9  
  みんなで一生懸命(いっしょうけんめい)丸めました。さぁススキもだんごもスタンバイOK あとはお月さまを待つばかり。  
  だんごづくり10   だんごづくり11   だんごづくり12  


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「夜の森を歩こう
  同じ森でも昼の森とは違(ちが)う「夜の森」へ出かけました。午後6時30分、辺りは薄暗(うすぐら)くなってきました。月はまだ見えません。夜の森の生き物のお話や、人工衛星(じんこうえいせい)から見た夜の地球の地図、暗くならない街(まち)、明るすぎる都市、困っている生き物たち、電気をおこすのになにが必要か、今起きている地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の問題などお話を聞いて、実際に明るい街を自分達の目で見に行ってみました。森を歩いているといつの間にか大きなお月さまが木々の間からお顔をだし、ついてきます。「不思議(ふしぎ)だね~?」
森を抜け原っぱに出たとき月の明るさに驚(おどろ)き、その月光で自分の影(かげ)ができることにまた驚く。「夜の森は少し恐(こわ)かったけど、おもしろかったね!!
 
  夜の森1   夜の森2   夜の森3  


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「月光下の音楽会」
  夜の森から帰ると、おばーちゃんたちの「月光下の音楽会」のはじまりはじまり。
子供たちに楽しんでもらおうと、この日のために練習をしてきました。「うさぎ」や「お月さま」。大人の人が口ずさんでくださった「荒城(こうじょう)の月」。どの曲もお月見にぴったりの雰囲気(ふんいき)です。
 
  音楽会1   音楽会2  


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「月見だんごいただきま~す」
  みんなでつくったおだんごをいよいよいただく時になりました。畑から栗園からとりたての野菜たちの“命”をいただく。米粉(こめこ)や砂糖(さとう)にも“命”がありました。「いただきます」はいろいろな“命”をいただいて“自分の命”につながっていると言う意味の言葉です。心を込めて静かに手を合わせ「いただきま~す」。どのお顔も月より“だんご”? のようです。  
  月見だんご1   月見だんご2   月見だんご3  


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「今日1日をふりかえって心に思ったこと」
  いっぱい教えてもらって、わかったので楽しかった。  
  森の中でドングリの大きさ比べをして、1番大きいのを探したのがお父さんだった。  
  白いおだんごを丸めるのが1番楽しかった。  
  火吹き竹で火をたく手伝いをした。  
  久しぶりに月を見て、吠えたくなった。  
  真っ暗な森を歩いたことがなかった、森の中で月の光を見たときに感激(かんげき)した。  
  生まれて初めてお月見を体験した。スミレ会さんの大正琴(たいしょうごと)の演奏(えんそう)も、里芋などをつくっている話も聞けてよかった。  
  お月見は初めて、子供たちも楽しんでいてよかった。  
  などなど、いっぱいお話しいただきました。  
  ふりかえり1   ふりかえり2   ふりかえり3  
  「おだんごもススキもお供えができあがり、にっこりの46名の参加者の皆さんハイ・チーズ!」  
  「おだんごもススキもお供えができあがり、にっこりの46名の参加者の皆さんハイ・チーズ  
  今回は、定員40名の枠になんと76名の皆さまにお申し込みいただきました。ありがとうございました。残念ながら抽選(ちゅうせん)の結果、参加できなかった方にはたいへん申し訳ありませんでした。今年度はこれからも「トヨタの森であそぼう」を残り2回計画しております。1月16日(土)第17回冬の森「落ち葉であそぼう」、3月6日(土)第18回小鳥のくる庭「スズメのお宿」。ただいまファミリーで楽しめる内容を企画中です。
スタッフ一同心よりお待ち致しております。
 


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編集・写真撮影:トヨタの森スタッフ


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