森からのお手紙
2011年1月18日更新

2011年 1月号 「フクロウの棲(す)む森づくり」パート8 ご報告
~「フクロウの気持ちになって森づくり」~
    トヨタの森では「フクロウの棲む森づくり」と題して、里山生態系(せいたいけい)の頂点に立つフクロウにスポットをあて、元気な森づくりの手法(しゅほう)を学びかつ実践(じっせん)するプログラムを、2008年9月から8回にわたって実施(じっし)しました。
12月5日(日)はその最終回。Plan/Do/Check/Actionの手法を用(もち)い、フクロウが棲む森づくりには継続(けいぞく)した森の整備(せいび)が必要なことを体感していただくプログラムとしました。
 


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フクロウの気持ちになって森を見に行こう 
  フクロウの森は最初に手を入れてから丸2年経ちました。手を入れたフィールドは今どうなっているでしょうか。フクロウにとって棲みやすい環境かどうか、チェックシートで検証しながら森を歩きました。すると、カエルの産卵(さんらん)場所のためにつくった池は、なんとイノシシがぬた場(泥浴(どろあ)びをする場所)に使ったため、水の路(みち)が変わって池に水がたまりにくくなっていました。また、フクロウが飛べる空間づくりのために手を入れた場所では、木の芽生えが大きくなり、林床(りんしょう)の生き物を捕食(ほしょく)しにくくなっています。木の枝もずいぶん伸び、自然の力ってすごい 木々の生命力を感じました。フクロウの棲める森とは・・一度手を入れた森は継続的に整備をしなければならないことが確認できました。
「チェックシート説明」 「林冠(りんかん)を見る」 「フクロウのフン発見」
「チェックシート説明」 「林冠(りんかん)を見る」 「フクロウのフン発見」


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ランチは楽しく石窯(いしがま)ピザ
  お昼はみんなで森の石窯でピザを焼いていただきました。“森で整備した木を燃料につかっておいしい料理を食べる”これが里山整備の新しいモデルになるといいなと思いました。 「石窯でのピザ焼き」 「楽しいランチ」
「石窯でのピザ焼き」 「楽しいランチ」


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森の整備
  昼食のあと、午前に行った検証(けんしょう)で必要だとわかった整備作業「カエルの池の修復(しゅうふく)」と「フクロウが飛べる空間づくり(除伐(じょばつ)整備)」をしました。除伐によって切り出された木は池の修復用の杭にし、細かな枝葉はヤードにいれました。このヤードがネズミの棲家(すみか)にもなります。
「チェンソーを使って」 「土留(ど)め」 「土方(どかた)ですね」
「チェンソーを使って」 「土留(ど)め」 「土方(どかた)ですね」


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講座を終えて・・・
  今回の参加者からは「ぜひ自分のフィールドでも実践したい」「シリーズ最終回だったと知りとても残念。また参加したい」と、嬉(うれ)しい言葉をいただきました。フクロウの巣箱(すばこ)を掛(か)け始めて20年の実績をもち、この企画の進行役でもあった杉山から最後に一言。
「物言わぬ生きもののために、感謝もされず、批判もされず、ただ黙々(もくもく)と作業する。それが僕は好きだし、一番合っている。」
この言葉が参加者のみなさんの心に強く残ったようです。物言わぬ生き物のためにできること。今後も考えていきたいですね。
「ふりかえり」「ふりかえり」


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フクロウ・サミット<仮称>企画中 
  全国のフクロウファンが集(つど)うイベントを次年度に企画中です。乞うご期待 
事前のお問合せはトヨタの森・里山学習館 エコの森ハウスまで


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「フクロウの棲む森づくり」の過去の様子はこちらからご覧になれます。
※他の記事と一緒になっているものもありますので、その場合はページをスクロールしてご覧ください。

パート1 テーマ「フクロウになって森を学ぶ」(2008.9.28)
パート2 テーマ「フクロウの森をつくろう」(2008.11.16)
パート3 テーマ「フクロウの森づくりの検証・巣箱確認」(2009.4.18)
パート4 テーマ「カエルの池づくり」(2009.8.22)
パート5 テーマ「ネズミの棲家づくり」(2010.3.13)
パート6 テーマ「繁殖確認・フクロウウォッチング」(2010.4.25)
パート7 テーマ「巣箱づくり」(2010.8.22)


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編集・写真撮影:トヨタの森スタッフ

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