マンスリーレポート

2003年 9月4日更新

2003年 9月号 白いコンペイトウのようなシラタマホシクサ
白いコンペイトウ

草を刈って明るくした湿地の草むらに、まるでお菓子のコンペイトウのような、白くてコロコロした"玉"がたくさん散りばめられています。
これは、シラタマホシクサという草で、コンペイトウグサとも呼ばれています。秋になると、このような白い花をたくさん咲かせます。

シラタマホシクサの花
シラタマホシクサの花


シラタマホシクサの生育地

シラタマホシクサは栄養の少ない湿地に生える草で、ごく限られた地域にしか生えていません。静岡県、愛知県、三重県のおもに伊勢湾(いせわん)をとりかこむ丘陵地(きゅうりょうち)と、岐阜県のごく一部で自生していることが分かっています。宮崎県でも最近シラタマホシクサに似ていて区別のできない種(しゅ)が発見されています。
最近では、残念なことに、自生のシラタマホシクサはとても少なくなってきています。

シラタマホシクサ遠景写真
シラタマホシクサ遠景写真


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明るい湿地の場所取り争い

「トヨタの森」では、明るい場所に生えるシラタマホシクサを守るために、草を刈って湿地を明るく保っています。また、採れた種をまわりにまいて、シラタマホシクサが増えるように手伝いもしてきました。
しかし、小さな湿地の中では、植物の間で、明るい場所をめぐる争いがあります。シラタマホシクサばかりが増えてしまうと、食虫植物のタヌキモやミミカキグサやモウセンゴケが育つ場所が少なくなってしまうのです。だから、今ではシラタマホシクサばかりを増やしすぎないよう、バランスに気をつけて、手入れをしています。
オオバナイトタヌキモとシラタマホシクサの場所取り争い
オオバナイトタヌキモとシラタマホシクサの
場所取り争い


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