マンスリーレポート

2004年 3月4日更新

2004年 3月号 シデコブシ、春の妖精たち
シデコブシの花

3月下旬になると、いよいよシデコブシの花が咲きます。
シデコブシはモクレン科の落葉樹(らくようじゅ)です。花びらが和紙飾り(わしかざり)の「垂(しで※)」に似ていることからこの名がついたといわれています。

※垂(しで)とは、玉串や注連縄(しめなわ)などに下げる紙のこと。
シデコブシの花
シデコブシの花


シデコブシとの共存

シデコブシは愛知、岐阜、三重の東海三県にしか自生していない、とても貴重な木です。
日当たりのよい湿地(しっち)にまとまって生えます。
しかし、里山の手入れをせず、森が暗くなってしまうと、日当たりを好むシデコブシは弱ってしまいます。
「トヨタの森」には、約200本のシデコブシが生えています。貴重なシデコブシが元気に生育できるように、周りの大きな木を切ったり、しげりすぎた藪(やぶ)を刈ったりして、明るく風通しのいい里山を保っています。

シデコブシを保全するための里山の手入れについては、トヨタの森フォレスタヒルズ探検隊の「森の管理シュミレーションゲーム」の中で体験できます。
シデコブシの花
シデコブシの花


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春の妖精たち

そして、同じ頃、「トヨタの森」をにぎわしてくれるカタクリやハルリンドウ、ショウジョウバカマなどの季節が始まります。
これらの花々は、冬があけてから森の木の葉がしげるまでの短い期間だけにあらわれること、可憐で美しいことなどから、“春の妖精(ようせい)たち”、英語でスプリング・エフェメラルと言われています。
里山を手入れして森の中に光がたくさん入るようになってから再びよみがえってきた、今ではめずらしい花々です。

カタクリ
カタクリ


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写真撮影協力:(写真家)岩木呂卓巳、岩木呂陽子、(里山学習館)原田敬子、大原満枝

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