
トヨタ自動車の「トヨタ」は、創業者豊田佐吉の苗字、「豊田(トヨダ)」に由来します。じつは、初期の乗用車に添えられたエンブレムは、漢字の読みをそのままローマ字で表記した「TOYODA」でした。しかし、この会社名であり、かつブランド名であった「トヨダ」は、1936年に行われた「トヨダ・マーク」の懸賞募集を経て「トヨタ」へと変わることになります。
この変更の理由は、まず「トヨダ」よりも「トヨタ」のほうが、濁音がなく、さわやかで言葉の調子もいいこと。そして日本語で「トヨタ」と書いた場合、総画数が縁起がいいとされる「8画」になること。さらに創業者の苗字である「トヨダ」から離れることで、個人の会社から社会的企業へと発展するという意味も込められていました。
1937年に量産を開始したトヨタ初の乗用車「トヨダAA型」には、漢字の「豊田」を図案化し、スピード感ある羽根の意匠と組み合わせたマスコットが採用されました。
トヨタの初代トラック「G1」のマスコット。こちらも漢字の「豊田」を図案化、さらにトヨタ発祥の地である愛知県の県庁所在地名古屋の象徴「シャチホコ」を組み合わせています。