バイオ・緑化事業

環境緑化事業

都市部における緑地の喪失は、ヒートアイランド現象や大気汚染、過剰乾燥、河川の氾濫など、深刻な環境問題を引き起こしています。

都市の地上部分の緑化は難しいため、現在注目されているのが建物緑化や室内緑化等です。 都市の膨大な面積の屋根、壁面、駐車場を緑化出来れば、都市環境の改善に大きく寄与する事が可能です。
以下では、この建物緑化、室内緑化について、トヨタの取り組みを説明します。

1.建物緑化

(1)概要

トヨタは2001年12月、「トヨタルーフガーデン(株)」を設立し、植物本来が持つ大気浄化能力や、蒸散・緑陰による気候緩和能力を向上させる自然科学系技術と、シミュレーション技術などの工学的技術を融合させることにより、建物緑化や環境改善樹林の開発を通して、サステイナブルな都市緑化を目指しています。トヨタルーフガーデンは2007年、横浜にある商用施設、トレッサ横浜の壁面緑化の施工を手がけました。そこでの工法開発が評価され、第8回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールにて、国土交通大臣賞を受賞しました。

(2)工法

工期の短縮化や省力化を目指した独自の屋上・壁面・駐車場緑化工法を開発しています。また、環境負荷緩和効果を強化させた自社開発植物を使用するとともにリサイクル材を積極的に活用し、循環型社会の実現を目指しています。

1. 屋上緑化「Smart Green Roof」
工法 特徴

ターフマット工法

ターフマット工法

ターフマット工法

ターフマット工法

植栽基盤と排水層の一体構造

植栽基盤と排水層の一体構造
  • 工事期間の短縮
    ⇒防根シートに接着するだけの簡単施工
  • 養生期間が不要
    ⇒施工直後から芝生への立ち入りが可能
  • 真夏、真冬の施工でも失敗が少ない

省管理型コウライ芝「TM9」を使用

省管理型コウライ芝「TM9」を使用
  • 芝刈り回数の低減
    (従来芝:3~5回/年、TM9:1~2回/年)
  • 施肥量の低減
  • 緻密なターフを形成し、緑色が濃い

ドリップ式潅水に対応

ドリップ式潅水に対応
  • 風や水圧の影響が少なく、
    導水溝により均一な潅水を実現
  • マット設置後に埋設が可能
    (芝生と植栽基盤の間に設置)

35kg/㎡と軽量

35kg/㎡と軽量
  • 積載荷重の制限により、
    今まで屋上緑化ができなかった場所にも対応
  • 一枚当たりの重量が軽いため、
    一人でも設置可能

ユニット工法

ユニット工法

コンテナを並べるだけの簡単施工

コンテナを並べるだけの簡単施工
  • 工事期間の短縮
  • 緑地のリフォーム、模様替えが簡単
  • 芝以外の地被植物を選択できるため
    植栽デザインの自由度が高い
  • 自動車のバンパーをリサイクルした
    再生プラスチック製品
2. 壁面緑化「Smart Green Wall」
工法 特徴

カセット式工法

カセット式工法

地被植物などを植栽カセットに植栽する方式

地被植物などを植栽カセットに植栽する方式
  • 初期緑被率が高い
  • 潅水装置内蔵のため、各苗にピンポイントで
    水を供給
  • カセット式のため施工が容易
  • バンパーリサイクル材の活用

パネル式工法

パネル式工法

ツル性植物を登はんマットで吸引する方式

ツル性植物を登はんマットで吸引する方式
  • イニシャル・ランニングコストが安価
  • 天然素材の登はんマットを採用し、
    早期かつ確実な被覆を実現
  • 重量は約5kg/基と軽量なため、
    壁面への負荷を低減

ワイヤー式工法

ワイヤー式工法

ツル性植物をワイヤーで吸引する方式

ツル性植物をワイヤーで吸引する方式
  • 常設(台風時でも撤去不要)
  • イニシャル・ランニングコストが安価
  • 超軽量タイプで壁面への負荷を大幅に低減
  • 張力を調整する機能によりバタツキを軽減
  • 梯子状のワイヤーでツルが絡み易い
  • 室内への採光が可能
3. 駐車場緑化「Smart Green Parking」
工法 特徴

全体均一補強型

全体均一補強型

植物の永続性と歩行安全性を両立させたシステム

植物の永続性と歩行安全性を両立させたシステム
  • 50%以上の緑被率を確保
  • 植物にタイヤの踏圧がかからない構造
  • 目的に応じて多種の植物が利用可能
    (タマリュウ、タイム、シバなど)
  • 土壌量を確保し、植物が健全に育成
  • バンパーリサイクル材を活用

植物の永続性と歩行安全性を両立させたシステム

(3)効果

建物緑化は、都市部で深刻化しているヒートアイランド現象の緩和や、省エネルギー対策に寄与しています。緑化による環境負荷緩和効果は、主に植物の葉から水が蒸発する事により発揮されます。

1. 緑化による温度の低減効果について

植物の蒸散作用 緑化あり 緑化なし

2. 建物緑化 有・無 による比較試験

バイオ・緑化研究所 敷地内試験棟

温度抑制効果、省エネルギー効果

(4)関係会社:トヨタルーフガーデン(株)の概要

2001年12月 トヨタルーフガーデン(株)設立
http://www.toyota-roofgarden.co.jp/

所在地 愛知県みよし市(本社)
東京都中央区(営業所)
事業内容 1. 屋上緑化、壁面緑化、外構緑化の企画・設計・施工
2. チェリーセイジ(環境改善樹木)、省管理型コウライ芝(TM9)など、
トヨタ自動車開発新品種の生産・販売
3. 畜産向けたい肥化促進システム(resQ45)用資材の製造・販売
資本金 55百万円(トヨタ自動車70%、大島造園土木30%)
代表取締役 斉藤義幸

(5)関係会社:豊田三得利美都(上海)有限公司の概要

2012年2月 豊田三得利美都(上海)有限公司設立

所在地 上海市延長中路801号 新華園A座6031-6033室
事業内容 1. 駐車場/壁面/屋上緑化資材(トヨタ開発)の販売
2. 室内緑化資材(サントリーミドリエ開発)の販売
3. 環境貢献植物、省管理型芝(トヨタ開発)の販売
資本金 19.6万USドル(トヨタ自動車(株):48.98%/サントリーミドリエ(株):51.02%)
代表取締役 董事長 塩見良輔
副董事長 秦直道
総経理 塩見良輔

2.室内緑化 『トヨタ/ミドリエ ハイブリッドグリーン』

(1)概要

トヨタ自動車㈱バイオ・緑化事業部とサントリーミドリエ㈱は、 室内緑化商品『トヨタ/ミドリエ ハイブリッドグリーン』を共同開発し、 2011年4月にトヨタ販売店とトヨタ関連会社向けに販売を開始しました。

(2)製品

1. パフカル苗を入れ替えるだけでデザインを変更できるので、設置場所や空間コンセプトに応じた植栽が可能
レクサスギャラリー ミッドランドスクエア レクサスギャラリー
ミッドランドスクエア
ミッドランドスクエア24F受付フロア ミッドランドスクエア24F受付フロア
2. 土に代わる新素材『パフカル*』(ウレタン製人工基盤)を使用
パフカルとは
  • 害虫が発生しにくく衛生的です
  • 土のように崩れたり汚れる心配がありません
  • 土の約半分の重さでとても軽量(水を含んだ状態)です
  • 優れた保水能力で、均一に水を保ちます
3. 本体下部に給水タンクが内臓されており、自動潅水のため日々の水遣りが不要
  • タイマー設定による自動潅水のため、水遣りの手間が省けます(ただし、タンクへの給水は必要です)

自動潅水

(3)効果

水分による加湿効果 クリーンな空気
  • ミドリが人々に与えるやすらぎや癒し
  • 蒸散作用による加湿効果や空気浄化
  • 空間演出による雰囲気の向上
  • 独自性・付加価値向上イメージアップ