ユニット

鋳造

直冷鋳造技術の開発

ディーゼルエンジンシリンダーヘッドの高強度化、高品質化を狙って直冷鋳造法を開発した。
湯流れ安定性・指向性凝固を確保し、加えて製品内部からの急速凝固で製品内部の最弱部位をなくし、高強度化・高品質化を実現した。

吸引鋳造技術の開発

キャビティー内を減圧することで溶湯を充填する鋳造法。シリンダーブロックのアルミ化対応としてトヨタ独自の新鋳造法を開発した。特徴としては、湯回り性がよく低圧鋳造法に比べ鋳造サイクルタイムを格段に短縮できた。1989年(平成元年)の「セルシオ」用V8タイプを皮切りに順次採用を拡大した。さらに、生産性が高いことを生かし、1995年にはアルミホイールの生産にも適用された。

鋳造CAE技術の開発

鋳造CAE技術では、凝固・湯流れを解析できるソフトを鋳鉄・アルミ鋳物・ダイカスト用で順次開発し、1995年(平成7年)に、すべての機能を合せ持つTopCASTという3次元大規模モデルが解析できるソフトにまで進化させ、予測精度を大幅に向上させた。

設備・型のシンプル・スリム化

海外拠点の急速な増加の中、国際競争力向上を目指し、従来の大型プラント設備に対して高品質・低コスト・生準リードタイムの短縮を実現するシンプル・スリムな設備を開発した。ピットレス化、付帯設備最小化などで設備の大幅なサイズダウンを実現した。シンプル・スリムな設備・型は、海外拠点やトヨタ関連会社に拡大展開している。

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