第3節 国内市場の急伸長とレクサスの開発
第3項 九州・北海道・東北への工場進出
グループ会社の工場展開
愛知県外への工場進出はグループ会社の車体メーカーも取り組んだ。トヨタではこの当時、1990年代半ばにグローバルでの「600万台体制確立」を掲げており、それに対応するものであった。
関東自動車工業は1991(平成3)年6月に年産10万台の岩手工場(岩手県胆沢郡金ケ崎町)の建設に着手し、1993年11月からコロナ・エクシヴの生産を開始した。RVの増産に追われていたトヨタ車体も三重県員弁郡員弁町(現・いなべ市)に用地を取得して建設に取りかかり、1993年12月に年産10万台、将来は年産20万台への拡張が可能な、いなべ工場を稼働させた。
また、中断していた宮城県への進出は1997年7月にトヨタ自動車東北(宮城県黒川郡大和町)が設立され、1998年7月からブレーキ関連部品の生産を開始した。