第3節 国内市場の急伸長とレクサスの開発

第4項 新車開発の効率化・体制強化

研究開発体制の現地化

米国のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)やトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・カナダ(TMMC)など、海外の生産拠点の本格稼働に対応した研究開発体制の現地化も進めた。米国では、1977(昭和52)年に研究開発拠点として、トヨタテクニカルセンター・USA(TTC-USA)をカリフォルニア州に設立し、北米向け車両の現地適合性評価などを行ってきた。同社は1991(平成3)年にミシガン州アナーバーに本社機能を移転し、本社地区に新実験棟、同州プリモスに試作工場などを相次いで開設した。さらに、1993年にはアリゾナ州にトヨタで最大の規模を誇るテストコースを開所するなど、北米現地生産車両の開発体制を拡充していった。

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