「豊田佐吉記念館」と「産業技術記念館」の開設

トヨタにゆかりのある施設の保存や展示の拡充にも努めた。1988(昭和63)年10月には豊田佐吉生誕の地、静岡県湖西市で一般公開されていた豊田家の屋敷を、展示室や展望台などを整備して「豊田佐吉記念館」とし、無料開放を始めた。続いて、1990(平成2)年には江戸時代後期に建築された佐吉の生家を敷地内に復元して公開した。

一方、豊田喜一郎の生誕100周年にあたる1994年6月には名古屋市にトヨタグループで運営する「産業技術記念館」がオープンした。同記念館は、トヨタグループの貴重な産業遺産である豊田自動織機の栄生工場を保存しながら、繊維機械と自動車産業を中心にした技術の変遷を紹介し、グループのモノづくりの精神を広く社会に伝える役割を担っている。

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