車両の設計変更と補修用旧部品の供給体制確立

戦時中は改良・改善に手がまわらなかったため、戦後早速、1945(昭和20)年11月に新型トラックの設計にとりかかった。

1946年4月には試作に着手し、1947年3月からBM型トラックとして生産を開始した。設計変更とはいうものの、1942年3月に開発した4トン積みトラックKB型を手直しした程度であり、大幅な変更はできなかった。4トン積みBM型トラックの仕様は、表1-20のとおりであり、1951年7月まで2万6,347台を生産した。

表1-20 4トン積みBM型トラックの仕様(1947年)

項目
内容
エンジン
B型(3,386cc、82馬力)
ホイール・ベース
4,000mm
全長
6,421mm
全幅
2,190mm
全高
2,130mm
シャシー重量
1,841kg
車両重量
2,681kg
積載重量
4,000kg
(出典)
「トヨタ自動車製造・計画車両一覧表」(1950年11月9日、技術部設計課)

設計変更後の補修用旧部品の円滑な供給については、航空機用エンジンの製造から業務を転換した愛知工業(旧・東海飛行機)が担うことになった。1

このページの先頭へ