トヨタ 出展車両レポート メディア懇談会

3日、ジュネーブモーターショーに先駆けておこなわれたメディア懇談会で、渡辺捷昭社長がスピーチに立った。

07年の12月に世界で最も厳しい燃費基準が欧州委員会で提案されるなど、欧州での環境施策をとりまく状況を前置きした上で、渡辺社長は「わたしたちの産業にとってCO2の削減は最も重要な課題である」と述べ、地球・社会の持続的発展、「サステイナブル・モビリティ」実現のためのトヨタの取り組みについて説明した。

まず、既存のガソリンエンジンについては、「バルブマチック」技術を「欧州でもできる限り早く紹介する計画をしている」と述べ、ディーゼルエンジンについても、トヨタのディーゼルエンジンの生産は2000万基を超えたことを明らかにするとともに、クリーンディーゼルの1.6リッター新型エンジンを2012年までに生産することを表明した。

サステイナブル・モビリティ実現のためのコア・テクノロジーとして位置付けているハイブリッドについては、「2010年代には年間100万台のハイブリッド販売を目指すと共に、2020年までに全モデルをハイブリッド化できればと考えている」と見通しを説明。プラグインハイブリッド車(PHV)については「自動車の動力源としてより電気を多く使うための実際的な解決方法である」として、PHV実験車両がロードテストされているフランスの事例を紹介し、「2010年までにはリチウムイオンバッテリーを搭載したPHVを欧州でフリート向けの販売を始める」と明らかにした。

さらに「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池ハイブリッド車(FCHV)の実験車両が東京~大阪間560kmを無補給で走破した事例や、バイオフューエルや水素処理軽油といった新燃料の開発など、さまざまな研究開発に取り組んでいることを説明した。

また、環境へのインパクトを減らすためのひとつの方法として、小型軽量化の重要性も挙げ、ジュネーブショーで世界初公開となる『iQ』(プロダクトモデル)の発表を翌日のプレスカンファレンスでおこなうことを予告した。

さらに渡辺社長は、サステイナブル・モビリティを実現する「未来のクルマ」にも言及。重量を減らし、環境へのインパクトを減少させる『1/X』、さらに人・社会・自然と共存できる近未来のパーソナルモビリティとして『i-REAL』を紹介した。

最後に渡辺社長は、環境への負荷が少ないサステイナブル・プラントの事例についても紹介。プリウスを生産する堤工場を例に挙げるとともに、「わたしたちの使命は世界中の工場で持続可能な生産活動を実行することだ」として燃費改善とCO2排出量の削減に全力を尽くす姿勢を強調して、スピーチを締めくくった。

(更新:2008年3月5日 現地レポーターによる速報)

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