トヨタ 出展車両レポート iQ展示レポート

iQは昨年のフランクフルト、そして今年のジュネーブショーで登場した超コンパクトカー。来年早々に欧州市場投入が予定されており、日本では欧州に先駆けてこの秋に発売が予定されている。

パリモーターショーのプレスデーでは、スケルトンモデルも含めて計6台のiQが展示され、うち4台はフロアに置かれ、来場者が自由に触れることができるようになっている。プレスデーでは「iQラウンジ」と名づけられた休憩スペースがあり、水やジュースを飲みながらiQを間近で見ることができるドリンクバーカウンターも設置されていた。

ラウンジにはiQのメカニズムや安全性能などを指で触れながら理解できるタッチパネルディスプレイを設置していた。

iQに対する欧州の報道陣の関心は、やはり3+1を実現した超高効率パッケージングだ。全長3mを切りながら大人3人が快適に過ごせる居住性を実現した秘密を探ろうとする姿が多く見受けられた。エンジンルーム、ダッシュボード、シート形状、エアコンなど補器類の配置など、丹念に確認する姿もあった。

iQコーナーの一角には、そのパッケージングを実現した技術を紹介する展示がある。たとえば、ダッシュボードを実物のiQのパーツとヤリス(日本名:ヴィッツ)のパーツを同じ場所に並べるというように、室内空間を最大限に活用するために考案された創意工夫や先進の技術を知ることができるユニークな展示だ。

また、コンパクトカーというと、安全面で不安を抱く方がいるかもしれない。だが、iQは安全対策として数多くの技術が盛り込まれている。世界初の「リヤウインドウカーテンシールドエアバッグ」をはじめとして、NCAP(衝突安全試験)5つ星相当の衝撃吸収ボディといったパッシブセーフティだけでなく、ABS、TRCはもちろん、一昔前は上級車でのみしか採用されなかったVSCまでもが標準装備となる(欧州仕様の場合)。

これらの安全装備を解説するため、メカやボディの骨格部分が透けてみえるスケルトンボディも展示されている。いわゆるカットボディと異なるのは、手前に設置されたディスプレイの映像に同期して、ボディ内の紫色の照明が浮かびあがるという不思議な仕組みをもっていることだ。

超コンパクトな4シーターという画期的なコンセプトを形にしたiQ。クルマそのものだけではなく、その展示内容と方法においても斬新さと工夫が凝らされていることが実感できた。さて、パリの市民はiQコーナーに来てどんな反応を示すのか、いまから一般公開日が楽しみだ。

(更新:2008年10月6日 現地レポーターによる速報)

※サムネイルをクリックすると画像が拡大します。

/jpn/events/motorshow/2008/paris/