トヨタ 出展車両レポート プレスカンファレンス

10月2日の午後、トヨタブース内でプレスカンファレンスが開催された。今回のパリモーターショーでは、2009年の前半に欧州市場で発売されるiQ、アーバンクルーザー、新型アベンシス3車種の市販モデルが主要訴求モデルとして登場した。

アンドレア・フォミカ欧州トヨタ副社長は、スピーチの冒頭でトヨタの環境への取り組みについて紹介。ハイブリッドにとどまらない、エンジンやトランスミッションといった従来の技術を含めて環境負荷低減を目指すための取り組みとして“Toyota Optimal Drive”を挙げた。
「Hybrid Synergy Driveを通じて環境リーダーシップを打ち立てた私たちは、ラインナップの非ハイブリッドのモデルへの取り組みであるToyota Optimal Driveの思想を通じてその地位を完全なものにしたいと思います。」

Toyota Optimal Driveの概念とは、「CO2の排出量は削減しながら、性能を上げる」ということ。エンジンやトランスミッションの効率を最大化することで、余分な出費を要することなく燃費改善の点でユーザーにメリットを提供するという取り組みだ。

続いてフォミカ副社長はiQの紹介に移り、こう語った。「iQは単なるスモールカーではありません。率直に言えば、スモールカーはどのメーカーにでも作ることができます。しかし、iQには先進の超高効率パッケージやテクノロジーが投入されています。iQは、ここパリのように、狭い道路でも駐車や運転は非常に簡単です。しかし郊外の道路でも市街地と同じように実に快適な、ドライビングマシンなのです。」

さらにiQの安全性と環境性能にも触れ、「iQはたいへん安全です。世界初のリヤウインドウカーテンシールドエアバッグを含む9つのエアバッグに加えて、ABSやVSC、TRCが標準装備されています。NCAP(衝突安全試験)5つ星に相当する360度からの安全衝突ボディも採用しました。VVT-i搭載の1リッターエンジンの1kmあたりCO2排出量は99グラム(欧州仕様の場合)、そして1.4リッターのD-4Dディーゼルエンジンは103グラム(欧州仕様の場合)を実現しています。」(フォミカ副社長)

続いて、「iQのような技術革新と並んで、われわれの現状のモデルレンジをより磨くことも重要です。」とフォミカ副社長は語り、世界初公開となるアベンシスの紹介に移った。欧州トヨタのフラッグシップモデルであるだけに、アベンシスのモデルチェンジは「とても緊張を強いられる開発」だったという。ではその新型アベンシスの特徴はどこにあるのか。「論より証拠。まずは皆さまに見てもらいましょう。」

照明が落とされると、3人の男性が登場。バック宙や吊り輪など体操競技さながらのアクロバティックなパフォーマンスを披露する最中、舞台の奥から新型アベンシスのセダン、続いてステーションワゴンが登場した。パフォーマンスが終わり、2台のアベンシスが回転台の上でストップすると、どこからともなく大きな拍手がわき起こった。

アベンシスはバルブマチック採用の新型エンジン、さらに新型CVTとの組み合わせで2.0リッターモデル比で従来モデルに比べて26%のCO2排出量削減を達成した。さらに新型の直噴ディーゼルエンジン「D-4D」もラインナップする。

「アーバンクルーザーやiQ、アベンシスのようなモデルはトヨタが2009年までにトヨタ・レクサス両ブランドで140gの乗用車平均値を達成する準備があることを示しています。2008年は私たちにとってもっとも変化の大きい年でしたが、2009年はトヨタの年になるでしょう。」と力を込めて語り、スピーチを締めくくった。

(更新:2008年10月6日 現地レポーターによる速報)

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