トヨタ 出展車両レポート トヨタプレスカンファレンス(2)

今回の3代目プリウスの開発コンセプトは"「圧倒的な環境性能」と「走る楽しさ」のより高いレベルでの両立"。システム全体の90%以上を新開発したハイブリッドシステム「THS II」は、新たに1.8リットルエンジンとリダクションギヤを組み合わせたモーターで構成される。さらにLEDランプの採用による省電力化、Cd値0.25という空力性能実現とも相まって、50mpg(ターゲット値)という世界最高レベルの燃費性能と、2.4リットルガソリン車並の動力性能を獲得した。また、システムを総合制御して燃料消費を抑える「エコモードスイッチ」を採用、実用燃費向上にも配慮した。

プラットフォームの見直しに伴い、パッケージングの効率化も実現した。モーターやインバーターユニットは小型軽量化し、バッテリーについても小型化と配置変更を実施。荷室容量は従来モデルよりも30リットル増加している。さらにフロント座席のシートバック薄型化により、居住性も向上させた。

ソーラーパネルで発電した電力により室内の換気を行う「ソーラーベンチレーションシステム」は、夏に室内気温が上昇したクルマに乗り込んだときの、最初に室内気温を下げるエアコンフルパワー運転が燃費に悪影響を与えることから考案された装備となっている。同じく車外からのエアコンを作動させる「リモートエアコンシステム」も同様の効果と快適性を狙ったもの。

また、指の触れた場所をセンターメーターに表示する「タッチトレーサーディスプレイ」という高度な操作性と安全性を両立する装備を新たに採用。さらに、プリウスとしては初採用となるプリクラッシュセーフティシステムに加え、S-VSCや7個のSRSエアバッグ、アクティブヘッドレスト(運転席・助手席)を装備するなど、クラストップレベルの安全性能を追求している。

車両の開発・製造での環境負荷低減も視野に入れ、フロントシートクッションやスカッフプレートなどの内装材に、環境負荷を低減するエコプラスチックを採用している。

プレスカンファレンスでは、リダクションギヤ採用の新THS IIをはじめとするパワートレーンに報道陣の注目が集まっていた。サイズアップを抑えつつも居住空間を高めたスタイリングとパッケージングや、タッチトレーサーディスプレイやエコモードスイッチといった先進機能についても積極的に取材する光景が見られた。6年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型プリウスは、本年5月中旬より日本を皮切りに、順次、世界各地域での発売を予定している。

(更新:2009年1月15日 現地レポーターによる速報)

※サムネイルをクリックすると画像が拡大します。

/jpn/events/motorshow/2009/detroit/