アニュアルレポート 2011

新規事業活動

新たなビジョンで描く「未来のモビリティ社会」の実現には、次世代環境車の普及と、そのための電力需要を適切に管理するインフラが必要です。トヨタは、その解決策となるスマートグリッド(次世代送電網)への取り組み強化の一環として、各地での実証実験や異業種との提携を積極化しています。

トヨタが描くスマートグリッド

環境車の充電と家庭内電力の最適化を実現する「トヨタスマートセンター」

PHVやEVなどの電動車が一日に使う電力量は一般家庭の消費電力の30%を占めると言われています。低炭素社会の実現に不可欠な環境車の普及には、その充電と家庭内電力の適切な管理が必要となるため、トヨタではスマートグリッドの技術を活用し、クルマ・家・人をつなぐ独自のシステム「トヨタスマートセンター」を開発しました。

トヨタが描くスマートグリッドとは、「トヨタスマートセンター」を中核に、トヨタホーム開発の「スマートハウス」で家庭での電力需給を管理し、各家庭の電力使用状況を情報センターで把握、さらに地域全体でCO2削減と費用負担の最小化を実現していくというものです。具体的には、クルマから送信されるバッテリー残量や住宅内の電力消費情報に加え、気象予測データや電力供給事業者の時間帯別料金情報などを総合的に判断することで、電力負荷の低い時間帯でのクルマの充電、太陽光パネルや家庭用蓄電池による自給電力を効率的に活用し、生活圏全体で電力需給を最適化する「スマートコミュニティ」の形成を目指します。

トヨタが描くスマートグリッドの姿
*
HEMS: Home Energy Management System

スマートグリッド実現のための取り組み

世界各地での実証実験に参画

トヨタでは、日本をはじめ、米国、中国、フランスなど各国政府・自治体や研究機関と共同で、スマートグリッドと次世代環境車普及のための様々な実証実験を行っています。

スマートグリッド実現のための取り組み

スマートグリッドを加速する異業種との提携

最先端のIT技術や広大な情報インフラの活用

スマートグリッドの実現に向けて、トヨタではIT企業など異業種との提携を積極化させています。

今年4月には、ITプラットフォームの構築にあたり、マイクロソフト社と提携し、トヨタ独自のデータセンターを同社のクラウドサービス「Windows Azure」に集約し、コスト低減とシステムの拡張性向上を図ることとしました。また、2015年までに両社共同でグローバルクラウドプラットフォームを構築し「トヨタスマートセンター」をグローバル展開することで、低炭素・省エネルギー社会の早期実現を目指します。

さらに同月、自宅や駐車場に埋め込まれた充電器にクルマを近づけるだけで充電できる「非接触充電技術」の開発でワイトリシティ社と提携、5月には、人、クルマ、販売店、メーカーをつなぐソーシャルネットワークサービス「トヨタフレンド」の構築においてセールスフォース社と提携しました。

マイクロソフト社との提携
マイクロソフト社との提携

セールスフォース社との提携
セールスフォース社との提携