第99期 事業報告書
トヨタFCHV~究極のエコカーを目指して

2002年12月2日、トヨタは水素で走る燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV※」を、日本と米国で限定発売しました。ガソリン車にかわる次世代の自動車として注目される燃料電池自動車。トヨタは、1992年に開発を開始して以来、様々な可能性を探り続けてきましたが、自社開発した高性能燃料電池「トヨタFCスタック」に、「プリウス」で培ったハイブリッド技術を応用し、「究極のエコカー」にまた一歩近づきました。
Fuel Cell Hybrid Vehicle:燃料電池ハイブリッド車

燃料電池自動車とは
燃料電池は、水素と空気中の酸素との化学反応で電気を生み出し、しかも排出物が水だけという「夢の動力源」です。この燃料電池を利用した燃料電池自動車は、ガソリン車よりエネルギー効率が高いだけでなく、地球温暖化の原因である二酸化炭素などを排出しない、燃料となる水素が様々なエネルギー源から造れる、といった特長があり、環境問題の解決に期待されています。

トヨタFCHVのしくみ
「トヨタFCHV」は、燃料電池と2次電池を動力源としてモーターを駆動するハイブリッド車です。加速や停車などの走行条件に応じて、燃料電池の出力と2次電池の充放電やモーターへの電力供給を精密にコントロールし、走行中の制動エネルギーも回収することで高いエネルギー効率を実現しています。


トヨタFCHVの今後の課題
実用化に向けスタートをきった「トヨタFCHV」ですが、解決しなければならない技術的課題はまだまだ山積みの状態です。燃料電池で生成された水が凍ることなど使用環境への適合性や安全性、航続距離、そしてコストなど、既存の自動車と比べさらなる改善が必要になります。「究極のエコカー」を目指してトヨタのチャレンジは続きます。 究極のエコカー図

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