トヨタの財務戦略の基本方針は、「成長性」「効率性」「安全性」の3つの柱から成り立っています。これら3つを中長期的にバランスをとりながら実施していくことが、安定的かつ持続的な成長を可能にし、ひいては企業価値の増大につながると考えています。
トヨタは、グローバルビジョンのもと、「いいクルマ」をお届けすることを通じて社会に貢献し、その結果として販売台数や収益を伸ばす、そしてさらなる「いいクルマ」づくりへの再投資につなげていく、このサイクルを構築することに努めてきました。そのサイクルを支えるため、今後も強い収益基盤の維持・改善を進め、持続的な成長を実現できる企業を目指して、グローバル33万人の従業員と心を一つにして前進していきます。

世界の自動車市場は、商品軸では低燃費車やコンパクト車へ、地域軸では新興国へとシフト、こうした変化に的確に対応して、持続的成長の実現に必要な投資は効率的かつ積極的に実施。たとえば、燃料電池自動車など次世代環境技術の開発には重点的に経営資源を投入。また、現地生産モデルの商品力強化、最適な供給体制の構築などにより新興国での販売を伸ばし、「日米欧と新興国の販売比率50:50」を目指す。

魅力ある商品をグローバルでタイムリーに投入するために、仕事の進め方を抜本的に見直す活動=TNGAでは、複数車種の同時開発を行う「グルーピング開発」により、部品・ユニットの共用化を進め、「もっといいクルマづくり」と開発の効率化を推進。また、設備投資に関しては、「環境車」や「新興国」などの攻める分野に重点を置いた効率的な投資を実施。

豊富な流動性と安定した株主資本を持つことにより、強固な財務基盤を維持。これにより、原材料価格の高騰や急激な為替変動など厳しい事業環境においても、必要な運転資金を確保しながら、次世代技術開発や国内外の生産・販売体制の整備など将来の成長に向けた投資を継続。十分な手元資金を維持するため、引き続きより一層の資金の効率化やキャッシュフローの改善に取り組む。
2013年3月期の連結決算は、販売台数が前期比151万9千台増の887万1千台となり、売上高は同3兆4,805億円増の22兆641億円、営業利益は同9,652億円増の13,208億円、当期純利益は同6,786億円増の9,621億円と、増収増益となりました。販売台数増に加え、仕入先の皆様と一体となった原価改善活動、後半期において円高が是正されたことなどから、大幅な営業増益とすることができました。
2011年に発表した「トヨタグローバルビジョン」で掲げた強い収益基盤については、目途をつけることができたと考えています。







