ビジネスパートナーとともに
「クルマづくり、モノづくりを通じた社会への貢献」「お客様第一」を達成するためには、ビジネスパートナーと理念を共有し、手を携え、一体となって、様々な活動に取り組むことが必要です。トヨタはオープンでフェアな企業活動を推進し、CSRに対する取り組み等、従来からの活動を着実に推進すると同時に、安全・安心に関する品質向上のために、サプライヤーや販売店など、ビジネスパートナーとさらなる一体化を図り、高いレベルのお客様満足度の実現に取り組みます。
トヨタは創業以来、サプライヤーと一体となってモノづくりを追求してきました。好調な時も苦境の時も、ともに手を携えながら、励まし合いながら乗り越えてきた歴史があります。サプライヤーとともに苦労を重ね、「互助と共生」による強固で緊密な関係を築いてきました。事業活動がグローバル化する今日において、新たなパートナーとの関係も含め、こうした緊密な関係を大切に、ともにお客様第一を推進します。
トヨタは、サプライヤーと互いに尊重し合い、対等な立場で取引きを行い、固い信頼を築き、ともに成長・発展する関係づくりこそ、調達の最重要課題と認識しています。また、あらゆる国・地域のサプライヤーとともにコンプライアンスの遵守、人権尊重、地域および地域の環境への配慮に取り組み、社会・地球の持続可能な発展に貢献していくことが重要です。トヨタでは次の3点を「調達の基本方針」とし、緊密な連携に基づく調達活動をグローバルに展開しています。
トヨタのサプライヤーへの期待を明確にするため、2009年2月に「仕入先CSRガイドライン」を策定。サプライヤーに対して、本ガイドラインに基づいて自らCSRを実践していただくことに加え、各社のサプライヤーへも同様に、各社のCSR方針・ガイドラインを展開するようにお願いしています。さらに、2012年12月、サプライチェーンに対する人権対応(モニタリング・是正対応の強化/コンフリクト・ミネラル問題への対応)をより明確にするため、改定版を策定するとともに、仕入先説明会を実施。グローバルで社会から期待されるCSR取り組みの充実・強化をお願いしました。
サプライヤーのCSR活動を支援するため、トヨタ主催のCSR勉強会を開催しています。2012年度は、日本のサプライヤー約340社を対象に、コンプライアンス(機密管理、競争法、腐敗防止)、人権・労働(人権尊重、労務管理)をテーマに勉強会を実施しました。グローバルには、AIAG*のサプライチェーンに対するCSR教育活動にトヨタも参加し、米国内外のサプライヤーへのCSR浸透活動を図っています。
*AIAG(Automotive Industry Action Group):米国の自動車業界の行動規範を定める団体
2012年 CSR講演会
サプライヤーも自主的にCSR推進のための様々な活動に取り組み、トヨタの協力会である協豊会・栄豊会では共催でCSR講演会を毎年実施。2012年7月、(株)イースクエアの本木社長を講師に迎え、「グローバル社会におけるCSR経営の実践」をテーマに講演会を行い、会員各社に経営におけるCSRの重要性への意識向上を図りました。
協豊会・栄豊会はまた、CSR活動推進の一環として昨年に引き続き「Make a CHANGE Day」のイベントに参加。東日本大震災被災地支援のための物品収集ボランティア活動を展開し、収集物品を被災地の岩手県に寄贈しました。
ボランティア支援先の岩手県からの感謝状
トヨタは、紛争鉱物対応方針*1に基づき、人権侵害等にかかわる紛争鉱物を原材料として使用しないコンフリクトフリーを目指し取り組みを進めています。2011年には、社内関係部署によるタスクフォースをつくりコンゴ産紛争鉱物への対応の検討を開始するとともに、米国のAIAGのコンゴ産紛争鉱物ワーキンググループに参加して自動車業界で統一した活動の検討を進めてきました。さらには、日本の自動車メーカーおよびJAPIA*2とも連携を図り、紛争鉱物の利用状況について効果的・効率的であるとともにサプライヤーの負担にも配慮した調査手法の整備を進め、自動車業界としては電子業界標準のEICC/GeSI*3帳票を採用することに合意しました。2012年には、「仕入先CSRガイドライン」を改定し、サプライチェーンに対し「責任ある資源・原材料の調達」活動をお願いしています。さらに、JAPIA加盟のサプライヤーを対象に調査を実施し、製錬業者の特定をお願いしました。その後は、他の自動車メーカーをはじめ電機業界等の他の業界とも定期的に情報交換するなど、業界横断的な活動にも取り組んでいます。
2013年は子会社も含め、グローバルに調査を実施します。5月に日本の自動車部品のサプライヤーを対象に説明会を開催するなど、調査依頼を開始しました。自動車のサプライチェーンは広範かつ複雑であることから、2次から先のサプライヤーに理解をより深めていただくため、帳票の記入要領の提供、調査結果集計ツールの提供、JAPIA/JEITA*4が共催する説明会へのサポートなど、業界団体への協力も行っています。グローバルには、海外子会社を通じ各サプライヤーへ説明し理解いただいたうえで、国内と同様の調査を実施していきます。調査は自動車事業、マリン事業、住宅事業等を含むすべての事業について実施し、2014年5月に調査結果を米国証券取引委員会へ報告するとともに、Webにも掲載していく予定です。
サプライヤーへの説明会
販売店は、トヨタの「お客様第一」の理念が問われる最前線です。トヨタと販売店は、製品・サービスの価値を共有し、固い信頼関係で結ばれた一心同体のパートナーとして、常にお客様満足の向上を目指して双方向の緊密なコミュニケーションのもとに取り組みを展開しています。
国内販売ネットワークは、直接契約を結ぶ約280社、約5,400店舗(U-car含む)です。トヨタは、「お客様第一」の理念を掲げ、「1にユーザー、2にディーラー、3にメーカー」の考えのもと、販売店をサポートし一体となってお客様の期待に応え、お客様満足を高めていくことにより、販売店の発展=トヨタの発展が実現すると考えています。
トヨタ自動車販売店協会は、2005年に「トヨタ販売店CSRガイドライン」を発行、トヨタ全販売店一丸となったCSR活動を推進しています。2012年度の「CSR講演会」(2006年より毎年開催)は、「トヨタ販売店としてのCSR活動~コンプライアンスの観点から」をテーマに10月に開催。2日間で全国販売店代表者408名が聴講、参加者からは「お客様の身になって考えることの大切さが改めてわかった」等の感想が寄せられました。各販売店は「コンプライアンス・環境・社会貢献」を3本柱にCSR活動を推進、自主監査により着実にP-D-C-Aを回し続けています。トヨタは、ノウハウ提供を通じて販売店CSR活動をサポート。自主監査ツール「CRSチェックリスト」の改訂、システム改善などに協力しています。2012年度は、コンプライアンス取り組み強化に向けて、全90項目にわたりチェックリストの改訂補強を行いました。
アクアのブランディングの一環として、車名にちなんで、水をテーマにした一般参加型の地域環境保護・保全活動「AQUA SOCIALFES!!(以下ASF)」を全国で展開中。「みんなとだからできること」を合言葉に、昨年は全国50ヵ所131回、1万1,533名の方が参加。販売店からは、延べ1,228名の参加があり、一般参加者と一緒に汗を流して、水辺の清掃、外来種の駆除など、地域ごとのプログラムに取り組みました。ASFは2013年度も継続して実施しています。
アクア公式ホームページ http://aquafes.jp
アクアソーシャルフェス2013「富山湾の浜辺をきれいにしよう」2013年5月25日(土)富山県氷見市島尾海岸にて開催。参加人数は107名
初めて参加しましたが、とっても楽しかったです。また参加したいと思います。そして、アカウミガメがこの海岸にたくさん上陸してほしいです。
ウェルキャブステーションは、ウェルキャブ(トヨタの福祉車両)を体感していただける販売店店舗です。ここではウェルキャブの展示車・試乗車を常設し、専門の知識を備えたコンサルタントが常駐しています。店舗はバリアフリーで、多目的トイレと多目的駐車場を備えており、どなたでも安心してご来店いただけます。高齢の方やお体の不自由な方、クルマの乗り降りに負担をお感じの方の移動をサポートするため、ご要望に適したクルマ選びのお手伝いをいたします。2013年3月末現在、204店舗(119の販売会社)を設置しています。
ウェルキャブステーション店舗
普段見る機会の少ないウェルキャブを常時展示しています。お客様がいまお使いの車いすなどを使って実際に乗り込み体験ができ、使い勝手を確かめていただくことができます。
「ドライブ王国」は2007年にメーカーで主催し、随時ノウハウを全国販売店に展開した体験型イベントです。各販売店は独自色を盛り込みながら、クルマの魅力が体感できる「ドライブ王国」を開催しています。2013年5月には、被災地支援活動の一環として、子ども中心に楽しめる「ドライブ王国2013 in 福島」を販売店と共催し、2日間で1万3,700名のお客様に来場いただきました。電気自動車の試乗体験やクルマ組み立て体験の場には絶え間ない歓声が。会場となった郡山市の「ビッグパレットふくしま」はクルマにふれた子どもたちの笑顔が満開となりました。
自動車整備士の仕事にふれられる体験コーナー
普段なかなか体験できない経験を子どもにさせられたので本当に満足しています。こういった体感型のイベントをもっと開催してほしいと思います。
地域社会に根ざしたCSR活動の一環として、“バーチャル時代”の子どもたちにクルマを通じてリアルな体験をしてもらおうと、2008年から全国の小学校への出張授業を販売店と協働で行っています。2012年度は、「クルマ原体験教室」「クルマまるわかり教室」を376校で実施、累計で1,095校、約5万8,000人の児童に授業を実施しました。先生方からは「五感全体を使って、主体的に学習に取り組める」など、評価をいただいています。授業を実施する販売店は、地域貢献はもちろん、社員の人材育成に役立つと積極的に取り組んでいます。
実車を使ったパワー&コントロールの実体験
海外には、約170の海外代理店と約8,700の販売店があり、トヨタの大切なパートナーとして、トヨタ車の魅力をお客様に伝えています。また、商品やクルマが持つ価値をお伝えするため、様々な活動でお客様に訴えかけています。