CSR力アップ・イニシアチブ

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CSR力アップ・イニシアチブ
「トヨタに求められる情報開示とメッセージ発信」(2012年11月)

今回は、近年より一層の取り組みが求められている「情報開示」と、社会の一員として望まれる存在であり続けるためにも重要な「メッセージ発信」をテーマとしました。社外講師を3名お招きし、関係各部から実務担当者約15名が出席しました。(2012年11月6日開催)。

社外講師
  • (株)日本総合研究所 理事 足達英一郎様
  • (株)日立製作所 CSR推進部 部長代理 牛島慶一様
  • 味の素(株) CSR部長 沖田憲文様

まず日本総合研究所の足達様より、グローバルな動向につきご説明いただき、続いて日立製作所の牛島様と味の素の沖田様から、具体的な取り組みをご紹介いただきました。

(株)日本総合研究所 理事 足達英一郎様

Sustainability Reportの第三者意見をこれまでに2年ご担当いただいている足達様からは、トヨタに対するより一層の情報開示への期待が寄せられました。製品力だけで競争力が構築できる時代は終わりつつあり、これからは、情報開示や企業レピュテーションへの配慮が不可欠との示唆がありました。その背景として、英国を例に、倫理的な消費者、すなわち、製造の過程で児童労働や紛争鉱物を使用していないか等に関心の高い人々の増加をご紹介いただきました。また、日本的な「陰徳を積む」コミュニケーションでは、世界を相手のメッセージ伝達に限界があるのでは、との問題提起とともに、それらの活動の前提としてステークホルダーエンゲージメントが必要、とのご指摘をいただきました。

(株)日立製作所 CSR推進部 部長代理 牛島慶一様

日立製作所の牛島様からは、明確にターゲットを絞った情報開示の取り組みにつきご紹介いただきました。まず読者を独自の軸で層別・規定し、読者のニーズに合わせた内容、言語、媒体、検索性などを考慮した情報開示を行っているとのご紹介がありました。CSR推進体制として、海外各地が各々得意分野を受け持つ分業性をとっており、情報開示についても、ネイティブのローカルスタッフが、微妙なニュアンスまで配慮する徹底ぶりなど、強い印象を受けました。「サステナビリティレポートは、社長のプレゼンテーション」との意識で作成されている、との言葉にも刺激を受けました。

味の素(株) CSR部長 沖田憲文様

味の素の沖田様からは、国際的な場におけるメッセージ発信を中心にご紹介いただきました。2012年の6月にブラジルで開催された「国連持続可能な開発会議(Rio+20)」に、國本副社長を筆頭にご参加され、パビリオンでの展示、フォーラムにおけるプレゼンなどを実施。またRio+20向けのリーフレットを作成し、味の素が解決に貢献する社会課題「地球持続性」「食資源」「健康な生活」毎の取り組みをわかりやすく紹介、ブラジル現地従業員と合わせ、帰国後に日本の従業員とも情報共有・コミュニケーションを行ったとご紹介いただきました。積極的な対外メッセージ発信に触発されるとともに、着実な社内コミュニケーションに取り組まれている姿勢に、共感しました。

セクターは異なるものの、同じ「企業」の担当者から具体的な取り組みを伺ったことにより、出席者からは、たいへん参考になったとの声も多く、質問も尽きませんでした。今後も、このようなイニシアチブを継続すると共に、学んだことをトヨタのCSR取り組みの向上に生かしていきたいと考えています。

/jpn/sustainability/csr/dialogue/