それぞれの地域・ニーズに応えるクルマを、より多くの地域へ、お求めやすい価格で提供していきます。また、プリウスをはじめとするハイブリッド車、ガソリン乗用車、商用車、福祉車など、お客さまのニーズに対し、幅広い品揃えでお応えします。
2004年8月に立ち上げたIMVプロジェクトが、2012年3月に累計販売台数500万台を達成しました。IMVは世界同時期に、より魅力的な商品を、よりお買い求めやすい価格で提供することを目的に、世界170ヵ国で販売し、新興国12の海外事業体で生産しています。
IMVでは世界規模での効率的な生産・供給に向けて大きく3つの観点から抜本的な改革に取り組みました。車両開発では3車種・5ボディタイプをベースとして、新興国にベストフィットな商品を専用開発。生産体制では、IMV以前は同様な小規模生産拠点であった11事業体から、タイ・インドネシア・南アフリカ・アルゼンチンの4工場をグローバル拠点と位置づけ、生産を集約し、輸出拠点としました。さらに調達では、部品の「グローバル最適調達体制」を敷き、日本以外からの現地調達率100%を目指しています。現在では、日本以
外からの調達率を95%まで高めた事業体もあり、最適調達体制化はエンジンやミッション等、大物ユニット部品にもおよんでいます。
販売台数は、新興国市場の拡大もあり、年々増加しています。昨年は東日本大震災やタイの洪水により大きな影響を受けましたが、比較的早期に生産能力が回復。2011年度の販売台数は約77万台でした。本年度以降は、市場拡大による販売の増加を見込んでいます。

ハイラックス B、C、Dキャブ
プライベートからビジネスまで、リーズナブルから高級車まで、幅広く開発・生産しています。

フォーチュナー SUV
高級感のあるSUVとして、中近東やインドのお客様の支持を集めています。

イノーバ MPV
インドやインドネシアの大家族、タクシー業界などで支持されています。

| 取り組み結果 | 主な輸出先 | 関連する主なFTA | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 自国内 | 海外 | ||||
| TMT | 34万台 | 14(40%) | 20(60%) | アジア域内、中近東、 オセアニア |
ASEAN内、 タイ~豪州 |
| TMMIN | 11万台 | 7(64%) | 4(36%) | ||
| TSAM | 12万台 | 5(40%) | 7(60%) | アフリカ域内、欧州 | EU ~南ア |
| TASA | 7万台 | 2(31%) | 5(69%) | 中南米域内 | メルコスール内 |
500万台達成を支えた大きな要因は、(1)世界各地域の使用環境の詳細な調査・分析、(2)各地域のニーズに対応した商品を愚直に開発、(3)各地域の隅々にわたるサービス対応の3点が挙げられます。世界は広く、日本では想像できない使用環境が数多くあります。未舗装の険しい道路、砂漠、4000m以上の高地、40℃以上の酷暑、-30℃以下の極寒、そのような過酷な風土の中で、3t以上もある重量物の牽引や車両デッキへの荷物満載、多人数乗車など、地域ごとの使用常識のもと、乗用、商用、乗商兼用と幅広くクルマが使われています。トヨタは各地域の使用環境を把握した上で、地域ごとに車両を開発。5つのグローバル統一ボデータイプ(GlobalBEST)をベースに、車型数330、最終仕様数1,250におよぶ車両バリエーション(Local BEST)により、多様なニーズに細かく丁寧に応えてきました。


日本以外のアジアと他地域間の部品相互補完により、抜本的に現地調達率を向上。エンジン、マニュアルミッションは生産拠点を集約し、基本的に現地調達化しました。

タイ・インドネシアでは
デッキに荷物を満載、大家族による多人数乗車。
大渋滞が日常的なため、燃費に極めてシビアです。

アフリカでは
舗装道路は極めて少なく、ほとんどが険しいオフロード。
暑さが厳しく、炭坑で多く使用されます。

その他の新興国では
ペルーでは4000m以上の高地への動力性能確保が必要。
中近東では酷暑、ロシアでは極寒への対応が必要です。
サービス体制はすべての地域に網羅的に、様々なシーンにおいてもきめ細かく対応できる、安心のサポート体制を推進しています。新興国に展開する販売店は国内同様、新車・部品・サービスの3点一括担当を基本に、販売ネットワークを拡大。各地域には大小のサービスショップも設置しました。また、ワークユースで自社内にサービスショップを設置するお客様には、販売店からサービスマンを派遣。クルマの使用状況や状態、メンテナンスなどについて丁寧にサポートしています。

各地域に大小のサービスショップを構えています

自前でサービスショップを持つ顧客にはサービスマンを派遣
これまで、販売・生産台数の増加に伴い、アジアを中心に生産能力を増強してきました。今後も、販売状況を注視しながら、生産・供給体制を強化していきます。IMVプロジェクトは、世界のお客様への魅力的なクルマのご提供はもちろん、生産国の雇用に貢献する事業でもあり、各国・各地域の自動車産業の発展を使命に取り組んでいきます。
クルマは、「あらゆる人があらゆる場面で利用する」移動手段です。トヨタは「多様化したニーズとそれに応えるクルマの関係」という視点に立ち、「人にやさしいクルマづくり」に取り組んでいます。人間工学に基づくユニバーサルデザインもその一環で、使う人や場面に応じた製品開発を行っています。
「すべての人に快適な移動の自由を提供する」という理念のもと、福祉車両「ウェルキャブ」の開発と普及に取り組んでいます。多様化する福祉車両へのニーズに応えるため、2011年度には、介護式、自操式、合わせて30車種60タイプを展開しました。また、全国トヨタ販売店を対象に「ウェルキャブステーション」の設置を推奨し、累計で112販社、195店舗(2012年3月末現在)を設置しています。
2011年12月発売の[ウェルライド]は、車いすユーザーがご自身で運転される際、リモコン操作で座面の高い車両への乗り移りと車いすの格納を可能とした日本初の機構を搭載しています。車いすを使用されていて、上半身の比較的健常な方を対象に、「自分で運転したい」「家族を乗せて走りたい」という声にお応えしました。
開発では、国内有数のリハビリセンター数ヵ所でユーザーに直接評価をいただき、フックや手すりの形状、吊上げ解除レバーなど、お客様の声をもとに工夫を加えました。[ウェルライド]は、アルファード/ヴェルファイア、エスティマに設定しています。
![座席位置の高いミニバンに車いすユーザーが一人で乗降できる[ウェルライド]](/jpn/sustainability/csr/stakeholders/customers/images/safety_univ_friend.jpg)
多人数で乗れるミニバンを車いすユーザーの新たな選択肢にした[ウェルライド]