ビジネスパートナーとのかかわり

いい町・いい社会づくりへの貢献 仕入れ先・販売店をオープンに迎え、共存共栄による持続的成長を通じて、地域の経済発展に貢献する [解説]オープン : 国籍・規模に関わらず門戸を開き、総合的強みに基づいて取引先に迎える共存共栄による地域貢献 : 取引先との共存共栄を通じ、それぞれの地域経済の発展に貢献する

オープン/共存共栄による地域貢献

トヨタは、これまでも多くの仕入先や販売店をはじめとするビジネスパートナーと一体となって、「いいクルマづくり」を追求し、「より良いサービス」の提供を図ってきました。事業活動のグローバル化が進展する中、これからも、新たなパートナーも含め、トヨタの理念・ビジョンを共有し、「開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄の実現」に取り組みます。それぞれの地域でビジネスパートナーと互いに信頼できる関係をつくり、そこで働く人々の幸せや地域の経済発展に貢献していきます。

オープン/共存共栄による地域貢献

ビジネスパートナーに対する基本的考え方

「クルマづくり、モノづくりを通じた社会への貢献」「お客様第一」を達成するためには、ビジネスパートナーと理念を共有し、手を携え、一体となって、様々な活動に取り組むことが必要です。トヨタはオープンでフェアな企業活動を推進し、CSRに対する取り組み等、従来からの活動を着実に推進すると同時に、安全・安心に関する品質向上のために、サプライヤーや販売店など、ビジネスパートナーとさらなる一体化を図り、高いレベルのお客様満足度の実現に取り組みます。

サプライヤーとともに

トヨタは創業以来、サプライヤーと一体となってモノづくりを追求してきました。好調な時も苦境の時も、ともに手を携えながら、励まし合いながら乗り越えてきた歴史があります。
サプライヤーとともに苦労を重ね、「互助と共生」による強固で緊密な関係を築いてきました。東日本大震災後、国内生産体制の早期正常化を可能にしたのも、サプライヤーとの確かな絆が基盤でした。事業活動がグローバル化する今日においても、新たなパートナーとの関係も含め、このような絆を大切に、ともにお客様第一を推進します。

調達の基本方針

調達として果たすべき役割は、「世界で最もよいものを、最も安くタイムリーに、しかも長期安定的に調達すること」です。
そのためには、あらゆる国・地域のサプライヤーとトヨタが互いに尊重し、対等な立場で取引きを行い、固い信頼を結び合い、ともに成長・発展する関係づくりこそ、調達の最重要課題と認識しています。トヨタでは、次の3点を「調達の基本方針」とし、緊密な連携に基づく調達活動をグローバルに展開しています。

  1. オープンドアポリシーに基づく公正な競争
  2. 相互信頼に基づく相互繁栄
  3. 良き企業市民を目指した現地化の推進

方針の展開

仕入先CSRガイドラインの展開

トヨタのサプライヤーへの期待を明確にするため、「仕入先CSRガイドライン」を策定しています。サプライヤーに対しては、本ガイドラインに基づいて自らCSRを実践いただくことに加え、各社のサプライヤーへも同様に、各社のCSR方針・ガイドラインを展開するようにお願いしています。また、社会から求められる内容も年々変化しており、最新の情勢を踏まえタイムリーに伝えるため、3年ぶりに改訂しました。

紛争鉱物(コンフリクト・ミネラル)問題への取り組み

トヨタは、人権・環境等の社会問題を引き起こす原因となりうる原材料の使用による地域社会への影響を考慮した調達活動を行うこととし、懸念のある場合には、使用回避に向けた取り組みを実施していきます。

こうした取り組み姿勢をサプライヤーに明確に示すため、「仕入先CSRガイドライン」にトヨタの考え方を明記し、サプライヤーに対してトヨタと同様に責任ある資源・原材料の調達に努めるよう要請するとともに、それぞれのサプライチェーンへの啓発・浸透をお願いしています。

トヨタは、紛争地域における人権侵害や環境破壊、不正採掘等の問題、更にはこれらを通じて武装勢力の資金源となる紛争鉱物問題は、サプライチェーンにおける重大な社会問題の一つと認識し、そのような紛争鉱物を原材料として使用しないコンフリクトフリーを目指し取組みを進めています。

2011年には、コンゴ産紛争鉱物問題*1に関して社内対応チームを立ち上げ、国内外の関係団体と連携して、対応の検討を進めてきました。米国では、現地事業体を通じてAIAG*2のコンゴ産紛争鉱物ワーキンググループに参加し、この問題に取り組んでいます。また、紛争鉱物問題解決の一助として、トヨタは、責任ある鉱物取引に関する官民アライアンス(PPA*3)に参画しており、紛争に関係の無い鉱山の特定をはじめとする活動を支援しています。 2012年には、一部のサプライヤーに協力いただいて調査を実施。2013年からは、子会社も含め、グローバルに調査を実施します。

トヨタは、今後もサプライヤーと協力しながら責任ある資源・原材料の調達に向けた取組を進めて行きたいと考えています。

*1
コンゴ産紛争鉱物:米国金融規制改革法1502条(サプライチェーンにおける人権問題に対応するため規定されたもの)で規定する、コンゴ民主共和国およびその周辺国の紛争地域で、紛争の資金源となっている鉱物とその派生物のこと。
(コロンバイト・タンタライト、錫石、金、鉄マンガン重石、及びそれらの派生物としてのタンタル、スズ、タングステン)
*2
AIAG(Automotive Industry Action Group):米国の自動車業界の行動規範を定める団体(http://www.aiag.org/)
*3
PPA(The Public-Private Alliance for Responsible Minerals Trade):紛争に関わらない鉱山の特定をはじめとする責任ある調達の実現に向けた取り組みをしており、政府機関や業界団体、民間企業、NGO等が加盟。(http://www.resolv.org/site-ppa/)
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グローバル仕入先総会の開催

サプライヤーにトヨタの取組方針を伝えるため、グローバル仕入先総会を毎年開催しています。2012年は2月に開催し、海外96社、国内355社から経営トップ756名が参加。サプライヤーの皆様と一体となって活動することを確認しました。

グローバル貢献賞を受賞したサプライヤー
グローバル貢献賞を
受賞したサプライヤー

活動の支援

リスク管理を中心にCSR勉強会を実施

サプライヤーのCSR活動を支援するため、トヨタ主催のCSR勉強会を開催しています。2011年度は約340社を対象に、リスク管理や労務職場管理、競争法(独禁法・下請法)、機密管理などをテーマに勉強会を実施しました。

AIAG活動を通じ、サプライヤーへCSRを浸透

AIAG*のサプライチェーンに対するCSR教育活動にトヨタも参加し、米国内外のサプライヤーへのCSR浸透活動を図っています。

*
AIAG(Automotive Industry Action Group):米国の自動車業界の行動規範を定める団体

サプライヤーのCSR推進活動

トヨタのサプライヤー自身も、CSR推進のため様々な活動に自主的に取り組んでいます。
トヨタのサプライヤーの協力会である協豊会・栄豊会では、共催で2011年8月にCSR講演会を実施。(株)日本総合研究所の足達英一郎氏を講師に迎え、会員各社へのCSRへの意識向上を図りました。
また、協豊会・栄豊会がCSR活動推進の一環として、「Make a CHANGE Day」のイベントに参加。東日本大震災被災地支援のための「不要携帯電話や書き損じはがき・未使用はがきなどの物品収集ボランティア活動」を展開しました。その結果が社会貢献活動として評価され、2011年10月には「第3回Make a CHANGE Day アワード・奨励賞」を受賞しました。

Make a CHANGE Day アワード・奨励賞でいただいた盾
Make a CHANGE Day アワード・奨励賞でいただいた盾

販売ネットワークとともに

販売ネットワークは、トヨタの「お客様第一」の理念が問われる最前線です。トヨタと販売店は、製品・サービスの優位性や価値を共有し、固い信頼関係で結ばれた一心同体のパートナーとして、常にお客様満足の向上を目指して双方向の緊密なコミュニケーションのもとに取り組みを展開しています。

国内販売店とのかかわり

国内販売ネットワークは、直接契約を結ぶ約280社、約5,400店舗(U-car含む)です。「1にユーザー、2にディーラー、3にメーカー」の基本理念を掲げ、お客様第一主義のもと、トヨタはお客様と販売店の期待に応える立場に徹し、お客様満足へのサポートをP-D-C-Aで高めていくことにより、販売店の発展=トヨタの発展が実現すると考えています。

販売店のCSR活動

トヨタ自動車販売店協会(ト販協)が2005年に発行した「トヨタ販売店CSRガイドライン」に基づき、各販売店がコンプライアンス、環境対応、社会貢献活動を3本柱とするCSR活動を推進しています。トヨタは着実にP-D-C-Aを回し続けるためのノウハウ提供を通じて、販売店CSR活動をサポート。トヨタは毎年、自主監査ツール「CSRチェックリスト」の改訂や、システム改善に協力しています。2011年度の主な改善点は、自社と全国販売店平均との結果を比較できる「フィードバックシート」の送付および、前年比較を可能にしたことです。販売店からは「より使いやすくなった」という声が多く返ってきています。

評価結果のフィードバック(例)
評価結果のフィードバック(例)

コラム

ト販協が主催して「CSR講演会」を開催

ト販協では、会員会社のCSR取り組み意識の向上を目的に、「CSR講演会」を毎年開催しています。2011年度は、事業の継続、および地域とのつながりの観点から、東日本大震災を通してリスクマネジメントを学ぶため、2011年11月に名古屋で開催、全国の販売店代表者323名が参加しました。東京海上日動リスクコンサルティング株式会社の主席研究員、青地忠浩氏を講師に招き、「東日本大震災からの教訓と事業継続マネジメント」をテーマに講演いただきました。参加者からは、「自社のBCPを再検討したい」といった前向きな感想が多く寄せられました。

CSR講演会の様子
CSR講演会の様子

「プリウスカップ」第1回全国大会を開催

販売店との絆を深め、トヨタのエネルギーを生み出すため、2007年からト販協支部ごとに「プリウスカップ」を開催しています。全8支部開催が一巡したことから、2011年12月、第1回全国大会を富士スピードウェイで開催。支部大会上位の販売店29社をはじめとする700名以上が参加しました。
大会は“クルマの大運動会”として、走行、サービス競技だけではなく、レーシングカー同乗走行体験など、販売店とメーカーが一体となって「クルマのワクドキ」を体感しました。
今後も「クルマファンの拡大」につなげていくため、「プリウスカップ」を継続する予定です。

第1回全国大会で優勝した愛知トヨタチーム
第1回全国大会で優勝した愛知トヨタチーム

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[VOICE] 優勝した「愛知トヨタ」の参加者の声
  • いろいろなイベントがあり、とても楽しむことができた。
  • 走る楽しさが実感できた。
  • 楽しく活気ある大会でした。ありがとうございました。
  • 今後も続けて開催してください。

21世紀を担う子どもたちに、クルマを通じて様々な体験を

地域に根ざして活動する販売店と協働し、地域社会に貢献するため、小学校への出張授業「原体験プログラム」を2008年から行っています。2012年3月までに、700校以上、約4万人の子どもたちに参加いただきました。
また、被災地支援「ココロハコブプロジェクト」の一環として、2011年7~9月、被災地の子どもたちにクルマを通じて元気になってもらいたいとの想いから、トヨタの従業員と販売店が岩手・宮城・福島地区において公開授業を実施し、3会場で500名以上の方に参加いただきました。

主な原体験プログラム

[VOICE] 参加してくれた子どもたちの声
  • ゲームで、クルマや工場、環境について学べたのでとてもよかったです。
  • クルマのことが簡単にわかって、とってもおもしろかったです。
  • 前からクルマは好きだったけど、もっと好きになった。

福島で開催された特別公開授業の様子
福島で開催された特別公開授業の様子

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海外代理店とのかかわり

海外には、約170の海外代理店と約8,000の販売店があり、トヨタの大切なパートナーとして、トヨタ車の魅力をお客様に伝えています。また、商品やクルマが持つ価値をお伝えするため、様々な活動でお客様に訴えかけています。

女性のための安全とメンテナンス講習会を開催(フィジー)

2011年9月14日と21日、フィジーの都市、ナンディとスバで「女性とクルマ」というイベントが開催されました。イベントを主催したのはフィジーにおけるToyota Tsusho(South Sea)Ltd(Asco Motors)です。
95名の女性ドライバーが招待され、パンクしたタイヤ交換の実習、クルマ下部の検査、上がったバッテリーにほかのクルマのバッテリーをつないでのスタートの仕方など、安全とメンテナンスについて講習を受けました。このイベントの成功を受け、Toyota Tsusho(South Sea)Ltd(Asco Motors)は「女性とクルマ」のクラブを結成し、参加者の安全を守るための情報を載せた季刊のニュースレターを発行する予定です。

「女性とクルマ」クラブのメンバー
「女性とクルマ」クラブのメンバー