トヨタは「トヨタ基本理念」に基づき、持続可能な地球・社会の実現に向けた環境取り組みを進めています。その一環として、「生物多様性ガイドライン」をとりまとめました。
トヨタは創業以来、「モノづくりを通じて豊かな社会づくりに貢献する」ことを基本理念として事業を営んできました。「豊かな社会づくりへの貢献」とは、「地球の持続可能な発展への貢献」です。この考え方は1992年に策定(1997年改正)した「トヨタ基本理念」に示してあります。
この「トヨタ基本理念」に基づき、持続可能な地球・社会の実現に向けた取り組みの一環として、2008年3月にトヨタ「生物多様性ガイドライン」(自主方針)を取りまとめました。
ガイドラインは生物多様性に関する取り組みの基本的な考え方と3つの取り組み項目(技術による貢献、社会との連携・協力、情報開示)で構成されており、このガイドラインに沿って生物多様性の具体的な取り組みを展開しています。

| 区分 | 取り組み項目 | 具体的な実施事項等 |
|---|---|---|
| 技術による 貢献 |
温暖化対策 | ●グローバルな燃費向上 ●生産・物流活動におけるCO2低減 |
| 大気環境問題への対応 | ●排出ガス低減 ●VOC排出量の低減 |
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| 資源循環の推進 | ●リサイクル設計の推進 ●リサイクル材の使用拡大 |
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| 工場の森づくり | ●その土地の潜在自然植生種を国内外工場で植樹 | |
| 森林再生 | ●間伐による下層植生の回復(三重宮川山林) | |
| 環境改善に寄与する新規事業の推進 | ●バイオ・緑化新規事業の推進 | |
| 自然と共存し地域と調和した 新研究開発施設の検討 |
●希少動植物の生息・生育環境の保全 ●谷津田周辺の環境改善 ●里山林の維持管理 |
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| 社会との 連携・協力 |
人材育成&希少種保護 | ●白川郷自然學校・トヨタの森での自然環境教育 ●白川郷自然學校・トヨタ・コスタ・ドス・コライス(ブラジル): 水生哺乳類マナティーに保護のサポート |
| グローバル植林 | ●自生種を用いた植林(中国・フィリピン) | |
| トヨタ環境活動助成プログラム | ●テーマを生物多様性と地球温暖化に絞り支援 | |
| 情報開示 | Sustainabillity Report &ホームページ | ●「環境報告書」やホームページでの取り組み紹介 |
| 「トヨタの森づくり」冊子の公表 | ●取り組みパンフレットを作成し、関係者に配布 | |
| 「トヨタの生物多様性の取り組み」冊子の公表 | ●取り組みパンフレットを作成し、関係者に配布 | |
| 新研究開発施設の検討内容 | ●「里山環境との共生に向けて(2010年9月)」公表 |
現在建設中のトヨタ新研究開発施設において、里山環境の保全など生物多様性に配慮した取組みを行っています。
本社テクニカルセンターの東、約15kmの愛知県豊田市(旧下山村)と岡崎市(旧額田町)にまたがる地域に位置し、施設は実験棟、車両整備棟、事務管理棟、テストコースなどで構成されます。(詳しくは「新研究開発施設の事業概要と環境保全の取り組み」をご覧下さい)
新研究開発施設では「①温暖化・エネルギー問題への対応、②生態系・生物多様性の保全、③地域社会との交流共生への寄与」を柱に、様々な環境配慮の取り組みを行い、「自然と共存し地域と調和したテクニカルセンター」の実現を目指します。

事業地を含む周辺の森林・谷津田(里山)においては、過疎化や高齢化によって、水土保全、水田耕作、生物多様性などの点で多くの課題がありました。そこで、事業計画の策定にあたっては、専門家から指導・助言を参考に、約6割の森林・谷津田を残置し保全することとし、「里山リノベーション」として生物多様性の高い健全な里山環境の創出と維持管理に取り組んでいます。
詳しくはこちら(自然環境保全検討会)
森林・谷津田(里山)の環境保全措置が適切に実施されるよう、専門的見地から指導・助言いただくことを目的として、造成工事を実施する愛知県企業庁とともに「トヨタ自動車新研究開発施設に係る環境監視委員会」を2012年3月に設置しました。本委員会は各環境分野の専門家や地元環境保護団体のメンバーから構成され、施設供用1年後まで年2回の開催を予定しています。
詳しくはこちら(環境監視委員会)