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環境への取り組み

Challenge2ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ

基本的な考え方

クルマが走行しているときに排出するCO2だけではなく、材料製造、部品製造・車両組み立て、廃棄処理やリサイクルの各段階を含めて、CO2排出量ゼロを目指すのが「ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ」です。
例えば、次世代環境車を構成する部品の中には、材料や部品製造時のCO2を増やしてしまうものがあります。そのため、製造時のCO2排出量が少ない材料の開発や使用拡大、使用量の低減や部品数の削減を進めます。また、廃棄・リサイクル段階のCO2排出量を低減するために、リサイクル材などの使用拡大やクルマの解体を容易にする設計など、環境に配慮した設計の取り組みを今後さらに加速し、“もっといいクルマ”を追求していきます。

製品開発における環境マネジメントの推進(Eco-VAS)

環境目標管理の着実な推進

クルマの環境影響を低減するために、開発段階より車両開発責任者の指示のもとで、ライフサイクルCO₂やリサイクル性などの環境目標を設定し、達成を図るためのマネジメントシステムEco-VAS(Eco-Vehicle Assessment System)を導入しています。このなかで、クルマのライフサイクル(材料製造、部品製造・車両組み立て、走行、メンテナンス、廃棄)すべての段階での環境への影響を評価するLCA(Life Cycle Assessment)を実施しています。

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<2016年度の主な取り組み>

  • 新型車・モデルチェンジ車8車種「パッソ」「オーリスハイブリッドモデル」「ルーミー/タンク」「C-HR」「ピクシス ジョイ」「ヴィッツハイブリッドモデル」「プリウスPHV」レクサス「LC」でLCAを実施

「プリウスPHV」のLCA評価

次世代車のライフサイクル環境取り組み

次世代車の中には走行時のCO2は減るものの、素材や車両製造でのCO2は増えてしまうものがあります。次世代車は特に、走行中だけでなく全ライフサイクルで環境負荷の低減をすることが重要と考えています。

プリウスPHVの環境取り組み

MIRAIのライフサイクル環境取り組み

Scope3への対応

Scope3は、自社および連結会社の企業活動によるCO2排出量(Scope1、2) だけではなく、調達する材料や部品、輸送、従業員の出張・通勤、お客様によるクルマの走行・メンテナンス、廃棄など、さまざまな段階でのCO2排出量を把握し、今後の低減につなげるために設けられた算定基準です。この基準で算定した2016年度の結果は、Scope3全体でCO2排出量が40,175万トン-CO2となり、「カテゴリー1」と「カテゴリー11」の合計がScope3全体の約97.1%と大半を占めています。

Scope3で定められた15カテゴリーの排出量及び排出量比率(2016年度グローバル) Scope3で定められた15カテゴリーの排出量及び排出量比率(2016年度グローバル)

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物流における輸送効率向上とCO2の低減

物流活動におけるCO2排出量を低減するため、トヨタ自動車では、生産・交換のための部品や完成したクルマの輸送効率の改善に取り組んでいます。2016年度のCO2排出量は28.2万トン(前年度比2.5%増)、仕事量(輸送量)当たりのCO2排出量は105.2g-CO2/トン・km(前年度比3.0%減)となりました。グローバルでは、2007年度より各国・各地域でのCO2排出量把握を始め、2013年度からグローバル目標ガイドラインを明示。各国・各地域では、このガイドラインをベースに目標を設定し、低減活動に取り組んでいます。2016年度、グローバルCO2排出量は210万トンとなりました。

<2016年度の主な取り組み>

  • 上郷物流センター(愛知県)で、補充用部品を保管していた常滑倉庫利用停止による輸送効率の見直し
  • バンポー工場(タイ)で、近隣のバンパコン工場経由による輸送用コンテナの復路再利用率の向上

道路交通セクターにおける統合的なCO2低減取組の推進

バンコク市における渋滞改善プロジェクト「サートンモデル」

世界各地で都市化が進行するなか、低炭素化とスムーズな人の移動を実現するためには、クルマを社会システムに組み込んだ都市交通政策・システムが必要です。トヨタは、低炭素モビリティ社会構築に向けた統合的交通流対策プロジェクトへ積極的に参画しています。トヨタがリーダーを務めるバンコクでは、トヨタ・モビリティ基金の助成を受け、バンコク市内で渋滞が最も激しいサートン道路をモデルに、交通マネジメントによる渋滞軽減に向けた社会実験を実施するなど、交通需要平準化と交通流改善に取り組んでいます。

<2016年度の主な取り組み>

  • 実証施策による渋滞改善効果が確認された「サートンモデル」を、バンコク全域に展開するロードマップとして国家交通マネジメント委員会へ提案、タイ国主導の実行フェーズへ

サートンモデルプロジェクトクロージングセレモニータイ交通大臣のアーコム氏(写真左から3番目)が参加した
サートンモデルプロジェクトクロージングセレモニー

グローバルでのエコドライブ普及促進

走行時のCO₂排出量を低減するための道路交通セクターにおける統合的対策の一つとして、グローバルでお客様、従業員へのエコドライブ普及活動を推進しています。エコドライブで、アクセルを穏やかに踏む発進や、車間距離をあけて加速・減速の少ない運転などを心がけることにより、燃費向上とCO₂排出量の抑制ができます。さらにエコドライブの実践は、安全運転にもつながります。

<2016年度の主な取り組み>

  • TDEM(Toyota Daihatsu Engineering & Manufacturing)が、エコドライブの認知度向上を目的に、傘下のアジア地域の海外事業体および販売店に『APEco-Driving Guideline』を作成・配布