トヨタプロダクションシステム・サポートセンター(TSSC)
トヨタプロダクションシステム・サポートセンター(TSSC)は、「TPS(トヨタ生産方式)の開示による北米の産業、特に製造業への支援活動を行い、広く社会に貢献」を使命のひとつとして、1992年ケンタッキー州レキシントン市(現アーランガー市に移転)に設立されました。トヨタのサプライヤーに限らず、TPSを学び実践したいという熱意のある企業や団体に対し、改善活動を実施しています。医療分野においては、救急処置室での待ち時間短縮や、倉庫の在庫削減、非営利団体に対しては、ニューヨークのフードバンク/コミュニティーキッチンにおいて、待ち時間短縮に取り組みました。2011年4月には、公的機関および非営利団体への支援を強化するため、同センターをNPO法人化。同年6月TPSの専門知識を無償で提供するプログラムの拡充を発表しました。
セントバーナードプロジェクトとは、2005年に米国南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被害で壊滅した住居の再建を目指すプロジェクトです。退役軍人やボランティアが参加し、400戸を超える家を再建してきましたが、いまだ仮設住宅で暮らす多くの家族を少しでも早く支援するため、生産性を向上させる必要がありました。
そこでTSSCは同プロジェクトに対してTPSを元に、家の再建プロセスの見直しや効率化に着手しました。
まず、第1ステップとして、現場監督との徹底した話し合いをし、建築計画を明確化。第2ステップでは、問題を見える化し、作業の遅延の原因究明(工程順序の見直し等)と標準作業導入、自工程完結の推進による対策を実施。その結果、一軒あたりの建築にかかるリードタイムが大幅に短縮されました。
これからもTSSCは、TPSによる人材育成を通じ、より多くの企業や公的機関での改善活動を実施していきます。

ドア取り付けの下準備

ボランティアによる天井の断熱材の取り付け

骨組みし直された家屋

電気技師による品質の確認
トヨタ生産方式を活用した災害復興支援活動(米国)
~セントバーナード・プロジェクトの事例~
(1分38秒)