自動車用二次電池の開発動向
- 要旨
- 長い間,二次電池の主役であった鉛蓄電池は,そのエネルギー密度の低さが電動車両の普及への障害となっていた.しかしながら,1990年代の高性能のニッケル水素電池の実用化が電動車両の急速な普及をもたらし,初代プリウス以降300万台近い車両に搭載されている.更に次の世代の主流となるリチウムイオン電池は,車載用では2000年代になって実用化されたが,現段階では安全対策などで高コストであるため,しばらくはニッケル水素電池と棲み分けながら徐々に普及するものと思われる.従来の自動車に替わって電動車両が普及するためには,二次電池の更なる画期的な性能向上が必要であり,次世代を切り開く新しい電池の開発が待たれる.
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