Li空気二次電池の正極反応制御

要旨
カーボネート系有機電解液を用いたLi空気二次電池は,100サイクルの繰り返し充放電が可能であったが,充放電時の電圧差が1.4Vと非常に大きく,電池のエネルギー効率が低い.この原因を明らかにするために,正極上で起こる充放電反応メカニズムを解析した結果,想定反応(2Li+O2⇔Li2O2)とは異なり,酸素ラジカルと電解液の反応によるカーボネート化合物の析出とCO2ガスの発生が起こっていることがわかった.酸素ラジカルに安定な電解液を分子シミュレーションと電気化学測定により選定し電池に適用した結果,電圧差を約0.75Vまで低減させることに成功し,想定どおりの正極反応に制御できることを見出した.

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