レーザクラッドバルブシート開発

要旨
レーザクラッドバルブシートは,シリンダヘッド上にバルブシートを直接肉盛り成型するトヨタ独自の技術である.直接溶着することで,一般的な焼結圧入シートと比べて,熱伝導性の向上による耐ノック性改善や,ポート周辺の設計自由度の向上により燃焼効率を改善できる.TNGA(Toyota New Global Architecture)エンジン群では,本技術の採用により強いタンブル流形成と相反する吸気抵抗低減を両立した革新的なヘッド設計を可能とし,世界最速燃焼を実現,エンジンの熱効率と比出力を大幅に向上させた.本技術を世界標準採用するために,各国で普及が進む代替燃料に対応する耐摩耗性を有した新材料を開発した.併せて,省電力かつ設備信頼性の高い新工法を開発し,海外での生産を可能にした.