THUMS Version 4 子供モデルの開発

要旨
3歳児,6歳児,10歳児の人体構造を詳細に模擬したTHUMS(Total Human Model for Safety)Version 4 子供モデル(以下,子供モデル)を開発した.高精度CTスキャン画像データを用いて骨格や脳・内臓の形状を精密に表現した.文献に記された年齢と材料特性の関係を参考に,身体各部位の材料特性を推定した.完成した子供モデルを用いて献体やボランティアの試験を模擬,力学応答や全身挙動を比較して計算精度を検証した.6歳児モデルを用いて車両対歩行者の衝突解析を実施,衝突挙動や予測される傷害をTHUMS Version 4 平均体格男性モデル(以下,成人モデル)と比較した.6歳児では,肋骨および脳・肝臓のひずみが成人より高くなる可能性が示唆された.子供モデルを用いることで,体格差や年齢差による傷害への影響を解析できると期待される.