20世紀における工業・技術のグローバルな発展にともない、人口の増加や自動車の増加など化石燃料を大量に消費してきました。自動車を取り巻く課題は、石油の将来への不安から自動車に適したエネルギーを活用する方策を見出すこと、CO2の増加による地球温暖化、大気汚染の3つが挙げられます。
中でも、石油の代替燃料として電気・水素・バイオ燃料など需要が拡大していくと思われますが、それぞれに課題があり、当面は石油が自動車用燃料の主流であり、その後多様化すると考えられます。
その燃料の多様化に対応するため、プラグインハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車など多様化する動力源を使うことになります。
トヨタでは、これら全ての車両の開発を同時に進めていきますが、当面の主流である石油を燃料とした従来エンジン車やハイブリッド車をグローバルの基盤技術と位置付けさらに磨き上げていきます。
更に、この基盤技術の上に、ガス燃料や、電気・水素などの代替燃料を利用する次世代車技術の開発を進めていきます。
石油に替わる燃料として、電気・水素・バイオ燃料・天然ガスなどが挙がられますが、どれも普及にあたって何らかの課題を持っています。
例えば、航続距離です。下の図は、様々な代替燃料について、体積あたりのエネルギー密度を比較したものです。
電池は、最新のリチウムイオン電池でも、ガソリンの1/50といわれています。ガソリンを燃やしてエンジンを動かすのに比べて、電池からモーターを動かす時の効率はかなり良いので、この図の密度の差がそのまま車両の航続距離の差にはなりませんが、ガソリンなどの液体燃料がエネルギー密度の高さから最も便利なものになります。
また、電池のコストも大きな課題の一つです。
日本の経済通産省の2030年革新技術目標に到達して、
やっと現在のガソリン車と競合できるレベルの状況です。

パワートレーンの効率向上や、車両の走行抵抗低減の他、充電制御やアイドリングストップなど低燃費技術を統合して制御するなど積極的なエネルギーマネージメントを行い一層の低燃費実現を目指します。

人と地球が共生できるクルマ社会を目指した「サステイナブル・モビリティ」を実現する上で、私たちは本業である“クルマづくり”に、とりわけ大きな力を注いできました。持続可能な社会の実現に向けた「究極のエコカー」への挑戦です。
トヨタは、1997年に世界初の量産ハイブリッド車プリウスを発売して以来、ハイブリッド技術をコア・テクノロジーに据え、プラグインハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車といった様々なエコカーの開発を続けています。
これからも、各国でのエネルギー事情やインフラ、規制の状況に応じて、最適なエコカーを提供する「適時」「適地」「適車」の考えのもと、水素をはじめ、ガソリン、ディーゼル、電気、代替燃料など多用なエネルギーを活用し、あらゆる可能性へのチャレンジを続けていきたいと考えています。