安全のススメ

 Vol.6 「心のなかにもブレーキを」
 02/28
●車間距離は、1010、1011、1012、1013・・・と数える。

「そう。20km/hで世界が変わりますね。車間距離は、とても大切です。
走っているとき、車間距離がどのくらいか、見当をつけるのに、いい方法があります。
あくまで目安ですが、前のクルマが、通過したところを3秒以上後に通過するように、車間距離をとりましょう。つまり、目印を通過したら、『1010、1011、1012、1013・・・』と数える。」
えっ。「せんじゅう」から数えるんですか?
「そうです。数をかぞえるうちに、カウントが早くなりますから。運転中は、特に、そうです。
できれば、声に出して数えるといいと思います。」

●もういちどシートの位置を確認。

「それとシートの位置。やはり運転姿勢ですね。シートの位置が後ろ過ぎたり、背もたれを寝かせすぎたりしていると、ブレーキペダルを強く踏んだときに、体がズレてしまいます。正しい運転姿勢をとるようにしましょう。」
ブレーキを強く踏むと、体がズレて、浮き上がるんですね。

マークXの例。右がブレーキを踏み込んだところ
伸び切った膝と白いテープのズレに注目

「特に、着座姿勢の高いクルマ、トラックや1BOX、ミニバンなどの場合、運転姿勢が正しくないと、腰がシートから離れます。この状態で、右回避のようにハンドルを切ると、体がフラれて思うように操作できませんね。」

正しい運転姿勢について、こちらをごらんください → 運転姿勢
なるほど。
「ぜひ、皆さんも、シートをきちんと合わせて、エンジンをかけずに、アクセルからブレーキへ、素早く確実に踏み変える練習をしてみてください。
そして、ブレーキを力いっぱい踏みつけてみてください。
もし、ABSのついているクルマだったら、安全なところで他の交通がないのを確認して、20km/hからでも、10km/hからでも、いいです。ガツン!とブレーキを踏んでみてください。」
皆さんも、ぜひ、練習してみてください。
「ところで、今日、緊急ブレーキを何回かやりましたが、ブレーキを踏む前、ミラーを見ましたか?」


エスティマの例。右がブレーキを踏み込んだところ
白いテープに注目。体が浮き上がっている



高速フルブレーキングの順番を待つ講習車
うっ。もしかして後方確認ですか?そんな余裕ありませんでした。
「そうですか。止まれるだけでは、まだ100点ですね。まわりの、特に後続のクルマやバイクにも、自分のクルマにも気を配れるようになるといいですね。」
具体的に、どうすればいいんですか?
「はい。後続のクルマやバイクが安全に止まれるように、早めに知らせる。具体的には、前方に異常があって、ブレーキングが必要になったら、まずブレーキランプだけを点滅させ、ハザードランプも点けて、異常を知らせて減速を促す。それから、ゆっくり止まるようにするといいですね。そうなると、120点ですね。」
かなり、ゆとりを持ってないといけませんね。
「そう。アクセルを踏むと、スピードはカンタンに出せますが、ブレーキはむずかしい。後続車の安全まで考えて運転できている、上手い人は本当に少ないですね。もっと責任を持てる速度で走るべきだと思います。

あと、後席の人もシートベルトをする。それと、緊急ブレーキで車内の荷物が飛んだり散らかったりしないように、ふだんから車内を整理整頓しておく。

そうした備えをした上で、ふだんから、急ブレーキを踏まなくて済むように運転するのが、いちばんですね。ABSを使わずに一生過ごせたら最高だと思います。」
ありがとうございました。やっぱり、ゆとりが大事ですね、運転は。それにしても「後続車の安全」。「責任を持てる速度」。うーむ。自分の運転を、よーく省みてみる必要がありそうです。それにしても120点を狙うと、運転は、深くて、おもしろいですね。次回は「低ミュー路ブレーキング」についてお届けします。
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