安全のススメ

 Vol.7 「これがパニックってことなんですね。」
 03/27 
●1回目、50km/hからABSなしでブレーキング
「最初は、50km/hから、ABSがない状態でブレーキングします。
黄色のパイロンのところで、思いっきりブレーキを踏んでください。
そして、赤いパイロンがありますね、あれが障害物です。ハンドルを右にいっぱいまで切って回避してみてください。
右いっぱいに切ったら、すぐ、今度は左にいっぱい切ってみましょう。止まるまで、ブレーキはしっかり踏み続けてください。
では、準備ができたら、スタートお願いします。」


「はい。4輪ともロックしていました。最後までブレーキをしっかり踏めていたと思います。初めてトライしてみてどうでしたか?」
・・・あ、はい。どうでしたかって言われても・・・
・・・どうだったんですか?
「ハンドルを切っても、まっすぐ進んで障害物にぶつかりましたね。
それと、ハンドルを切るとき、体が傾いてました。体といっしょに頭も傾いてました。」
・・・えっ。体も頭も傾いてました?
「はい。ハンドルを切るほうに傾いていましたね。」
・・・いやぁ。ブレーキを踏んだとたん加速したような感じで、びっくりしました。
で、ハンドルをダダダっと右いっぱいに切ったんですが、全然、曲がってくれなくてパイロンにぶつかってしまいました。
「ブレーキを踏んでいるのに、加速したように感じたんですか。
それは、いい体験をしましたね。
ブレーキを踏む前は、どんなイメージを持っていましたか?」
ブレーキを踏むとスピードが落ちて、ハンドルを切って傷害物をよけられると思っていました。
もちろん、滑りやすいことはわかっていたので、いくらかは滑ると思っていましたけど・・・。
「予想と違っていました?」
はい。予想よりも、ずっと滑りやすくてスピードが落ちませんでした。
「ブレーキを踏んだ瞬間、加速したように感じたのは、そのせいですね。
自分の予想よりスピードが落ちなかったので、加速していると錯覚したんです。走行環境の変化が予想を超えていたんですね。」
なるほど。
ハンドルを切っても曲がらなくて、びっくりしました。
気持ちは左右、クルマは、まっすぐといった感じでした。

タイヤがロックしてハンドルが効かず衝突




タイヤがロックしたままスリップしてようやく停止




トランシーバーからアドバイスを受けながら走行

「そうです。ブレーキングでタイヤがロックすると、クルマは慣性の働いている方向に滑っていくばかりです。
インストラクターでも同じ。なにもできなくなります。

今のようにハンドルが効かなくなったり、クルマがコントロールできなくなると、ドライバーは、パニックになることがあります。初めてのときは特にそうです。
この低ミュー路ブレーキングでも、パニックに陥って、下を向いてしまったケースや、ハンドルから手を放してしまうケースもありました。
実は、ハンドルを切るとき、体と頭を傾けてしまうのも、そうした例のひとつです。パニックになると、ついクセが出てしまうんです。」
なるほど。パニックって、こういうことなんですね。
「さぁ、次は、体を傾けないように気をつけてトライしてみましょう。」

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