安全のススメ

 Vol.13 「飲酒運転の危険」
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●そもそも、お酒に酔うということはどういうことなのでしょうか?

それは「脳がアルコールの影響を受ける」ということです。
お酒に酔うと、楽しくなったり、声が大きくなったり、ふだんと変わりますね。それは、どうしてなのか調べてみました。カンタンにいうと、お酒を飲んで酔うのは「お腹に入ったアルコールが血液に吸収され、やがて脳に達し、神経細胞の機能を低下させるから」なのだそうです。そして、次のような段階があるそうです。
○ほろ酔い(血中濃度0.2〜1mg/ml 呼気濃度0.1〜0.5mg/l)
いわゆる「ほろ酔い」は、脳の理性をつかさどる部分、大脳新皮質がアルコールの影響を受けている状態です。抑制する能力が低下して、気分が高揚し、気が大きくなったりします。思考力、判断力、集中力などが鈍り、反射神経や動体視力にも重大な影響があります。

○酩酊(血中濃度1〜2mg/ml 呼気濃度0.5〜1mg/l)
アルコールの影響が、大脳新皮質から内側の大脳辺縁系や小脳にまで広がると酔っ払いの状態になります。感情や運動をつかさどる脳の機能が低下するため、感情の起伏が激しくなったり、千鳥足になったりします。

○泥酔(血中濃度2〜3mg/ml 呼気濃度1〜1.5mg/l)
大脳辺縁系や小脳まで、すっかりアルコールの影響を受けて、酔いつぶれた状態です。言語がめちゃくちゃになったり、意識がはっきりしなくなり、まともに立てなくなったりします。

○昏睡(血中濃度3〜4mg/ml 呼気濃度1.5〜2mg/l)
脳の中心にある延髄や脳幹にまでアルコールの影響が及ぶと、体をゆすっても、つねっても反応しない危険な状態に陥ります。呼吸中枢も危険な状態になるため、放置すると死に至る可能性があります。

(以上、出展:特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)飲酒運転対策特別委員会
ほろ酔いのときは「自分だけは大丈夫」「まだ酔ってない」と感じることが多いようですが、ふだん慎重な人でも、うっかりしたり、ミスをするなど、運転するのは危険な状態になります。さらに、酔いの段階が進み、アルコールの血中濃度が高くなると、つまりお酒を飲めば飲むほど、事故の危険度が高くなることをデータが示しています。
○血中アルコール濃度で見た事故の相対的危険性
出典:企業開発センター「飲酒運転の生理と心理」より
●お酒を飲んだ後、ちょっと休めば運転しても大丈夫なのでしょうか?

答えはNOです。飲んだ量にもよりますが「ちょっと休めば・・・」では危険です。
それどころか、お酒の量によっては翌日の運転も危険。二日酔いは立派な飲酒運転です。
お酒を飲むと、アルコールが血液中に吸収され、肝臓で分解されます。しかし、分解される量は、ごくわずかで体重1kgにつき、1時間あたり0.1gほどです。分解しきれなかった血液中のアルコールは、肝臓から心臓に送られて全身へと巡り、再び肝臓に戻って分解されます。
たとえば、体重60kgの人が、20gのアルコールを処理するには、個人差や体調による差もありますが、3〜4時間かかるとされています。

○およそ20gのアルコールを含むお酒
ビール(アルコール濃度 5%) 500ml 日本酒(アルコール濃度 15%) 1合(180ml)
ウイスキー(アルコール濃度 43%) ダブル1杯(60ml) ワイン(アルコール濃度 12%) 小グラス2杯(200ml)
チューハイ(アルコール濃度 7%) 350ml 焼酎(アルコール濃度 25%) 100ml
出典:特定非営利活動法人 ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)飲酒運転対策特別委員会
神野さん。お酒の影響って、案外、長い時間残るものですね。
「そうですね。お酒の量、飲みはじめた時間、食事の状態など、細かなところで変わってくるのでしょうが、アルコールの影響がなくなるには時間が必要です。業務で運転する会社などでは、運転する8時間前から飲酒を禁止している場合もあります。自分はお酒が強いから運転しても大丈夫とか、走り慣れた道だから平気だとか、自分勝手な理屈は通用しません。たとえば、ビール500mlというと、ちょうど大ジョッキ1杯くらいですね。これを前日の夜12時前までに2杯までだったら、朝8時の出勤には大丈夫だとしても、もし3杯飲んでいたらアルコールが残っていると思ったほうがいいでしょうね。」
うっかり飲み過ぎると、翌朝でも飲酒運転してしまうかもしれませんね。
「そう。それ以外にも、ゴルフに行ってランチのときビールをすすめられるケースなど、いろいろありますね。何時間か後にハンドルを握るのをわかっている場合は、アルコール以外の飲み物にするとか、もっと注意深くなるべきだと思います。」
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