安全のススメ

 Vol.15 「AT車のパニック事故」
 2/23 
「ひとつは、まず、ギヤを入れ間違えたこと。つい、うっかりというミスですね。これは、誰でもあり得ることですね。
そのため、バックにギヤを入れると警告音が鳴るようになっていますが、それでも、間違いが起こらないとは限らないですね。」
はい。ミスしない人なんていませんもんね。
すると、もうひとつのポイントは、あれですか。パニックになったことですか?
「そう。もうひとつのポイントは、パニックに陥ったことですね。クルマが予期しない方向に動く。びっくりする。
そこでパニックにならずに、クルマを止める操作ができると良かったですね。」
どうしたらいいんでしょう。
「まず、うっかりするミス。これは、人間なら誰でもあることなんです。それは避けられません。小さいミスなら、私にもあります。
大切なのは、小さなミスが大きなミスに連鎖しないようにすることです。」
パニックにならずに、正しい操作をできるようにする。ですか?
「その通りですね。それには、まず、正しい運転姿勢をとる。イザという時も、クルマが予想外の動きをしたときも正しい操作ができるように構える。

バックするときには、後ろに走っていくクルマの動きに対応した構えがあるんです。
たとえば、バックしようとして、間違ってアクセルを強く踏んでしまった時。クルマは後方に急加速します。するとドライバーの体は、慣性によってクルマの前の方に移動しますね。これを手や左足で支える体勢ができてないと、右足、アクセルを踏んでいる足に体重がかかってきます。」
それは怖いですね。
「そのまま、アクセルを踏み込むかもわからないですね。バックするときは、ハンドルを握っている手で身体を支えられるように構えるとか、前に向かって走るときとは、また別の構えが必要になります。

あと、最近のAT限定免許教習では、段差を乗り越えて急発進したクルマを、すぐ止める練習を行っていますね。そういう経験していると、パニックにはならないかもしれないですね。」
その講習は、免許の種類や時期によっては、受けてない人もいますよね。
「そうですね。できれば安全で人に迷惑をかけない場所で経験してみるといいと思います。前進で段差を乗り越えたら、すぐブレーキ。段差がなかったら、10cmくらいの角材を用意して、それを乗り越えて、すぐブレーキを踏む。うまく出来るようになったら、バックでも経験しておくといいです。」
なるほど。角材なら安全で広い場所があればできそうですね。
「くれぐれも安全で、他の人に迷惑のかからないところでお願いします。

それと、地味ですが、アクセルからブレーキに、パッと足がいくように、
踏みかえの練習をしておきましょう。方法はカンタンです。
エンジンをかける前、アクセルからブレーキに、パッと踏みかえる練習をするだけでいいんです。カンタンですが、とても効果があります。」
なるほど。踏み変えを足に教えるわけですね。
「そうです。ちょっとやってみましょう。」
はい。こんな感じで。
「そう、いいですね。
今度は、段差を越えて、すぐブレーキを踏む練習をしてみましょう。」
はい。
「まず、前輪を段差にぴったりつけます。
それから、アクセルを少しづつ踏み込んで・・・

・・・乗り越えたら、すぐブレーキ。

はい。いいですね。100点だと思います。」
ありがとうございます。でも、100点ってことは“まだ”ってことですね。
「はい。小さなミスを大きくしないように練習を紹介しました。
今度は、小さなミスを、もっと小さく、未然に防ぐ方法を紹介します。」

これが正しい運転姿勢のお手本






乗り越え!停車!の練習は安全なところで






段差にゆっくり近づき前輪が当たったら停止



前輪を段差につけてから
アクセルを少しづつ踏み込む



段差を越えたら、すぐブレーキ!

サイトマップ リンク 個人情報の取り扱いについて
(C) TOYOTA MOTOR CORPORATION. All Rights Reserved.