安全のススメ

 Vol.23 「魔の時間帯」
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神野さん「魔の時間帯」が、データの上にも現れていますね。
「はい。9月から11月、12月の17時台、18時台は、人対車両の死亡事故が異常に多いですね。
『秋の日はつるべ落とし』というくらいですから、やはり、日の入り、太陽が沈む頃の急に暗くなる、
光の変化が影響しているんだと思います。」
そのようです。日没時刻も調べてみました。

福岡県福岡市と茨城県水戸市の日没時刻です。
地域によって、ずいぶん変わるのかなと思ったら地域差は30〜40分程度。一方、季節によって約2時間も変動するんですね。
日没時刻と9月から12月にかけての人対車両の死亡事故は、
やはり符合しているようです。
「そうですね。昼間の明るい時間帯から、夜の暗い時間帯に変わっていく、
日没時のいわゆる薄暮と言われる時間帯。9月から12月にかけて、
死亡事故が突出して多くなりますから、注意が必要ですね。」
では、今の季節、日没の頃。
実際、どのくらい暗くなっていくのか、5分間隔で見てみましょう。

撮影したのは、10月24日(水)。
東京都世田谷区で、天気は、日中晴れだったのですが、
撮影した日没前から、薄い雲が広がっていました。
16時55分に撮影したときに絞りとシャッタースピードを決めて、
以降、同じ露出で撮影しました。
ちなみに、この日の日没時刻は、17時32分。
日没前にまっ暗な写真になってしまいました。
「ずいぶん、暗くなりましたね。」
はい。でも、これはカメラのいたずらというか、人の見えかたとは、
ちょっと違っています。
目で見ると、もう少し明るく感じるのですが・・・。
「なるほど。カメラは、人の目の感じかたとは違うけれど、
実際の光の変化を捉えているわけですね。」
そうですね。露出が一定ですから、
人の目のように暗順応しないというか。
「あ、今、いいことを言いました。」
えっ、なんですか?
「暗順応がポイントなんです。
特に高齢になると、暗さに目が追いついていけなくなります。」
あ、順応が遅れて、見えづらくなっているわけですね。
「そうです。日没の頃、若い人の目には見えていても、
高齢者には暗くて見えづらい環境が生じているわけです。
さらに、若い人には、高齢者の目が、暗さに慣れるのに時間がかかって、
見えづらくなっているなんて思いも寄らないわけですね。」
つまり、見えてない人と、見えているだろうと思っている人が、
いっしょに道路を使っていると。
「まさに『魔の時間帯』ですね。
それと、もうひとつ。ちょっと複雑になりますが、
日没の頃、見えていると思っている若い人も、
実際には、見えてないケースも考えられますね。」
え、どういうことですか?
日没時刻の地域別月変動(各月15日時点)
※出典:イタルダ・インフォメーション
16時55分。
あたりが薄暗くなり街灯が点灯しました
17時00分。
さらに暗くなり街灯がはっきり見えます
17時05分。
ほとんどのクルマがライトを点灯しています
17時10分。
ほとんど、まっ暗な状態です
17時15分。
街灯やライト以外写らなくなりました
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