そう言われると、思い当たる節はありますね。確かに。
「そう。人間には、自分の行動を変えたくない部分が、どこかにあると思います。 だからこそ、一時停止のところで、誰かに言われたから止まるのか、 自分から進んでしっかり止まるのか、なぜ止まるのかに 大きな意義があるように思えるんです。」
なるほど。一時停止は、成長するチャンスですね。
「あ、いいことを言いますね。その通りです。 それと、いつも言っていることですが、道路は生きものです。 ほんの数秒で状況が変わりますから、1日に同じところを3回通るとしても、 通るたびに確認が必要です。」
確かにそうですね。慎重すぎるくらいのほうがいいですね。
「そう。停止位置で、しっかり止まって 『心のギヤをニュートラルに入れる』感じですね。 それから安全を確認して、おそるおそるクルマを進める。 見通しの良いところで、また止まって、安全を確認する。 そのくらい臆病になったほうがいいと思います。」
一時停止で、しっかり止まることで、キモチというか運転というか、 いちどリセットするわけですか。
「そうです。すると、弱いものを守る自分のセンスを 確かめられるようになるんじゃないでしょうか。
特に、左折するとき。ドライバーは右側から来るクルマに注意します。 なぜかというと、ぶつかったら大変だと思っているからです。 焦ったり、急いでいたりすると、停止位置を越えて、 右側が見えるところまで、スーッと出ていくケースが多くなります。」
それだと、左側から来る歩行者や自転車に、気づけないですよね。
「その通りです。だから停止位置で、クルマの運動エネルギーをゼロにする。 そして、キモチも入れ替えて注意を向けるようにするといいです。」
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見通しの良い交差点 自ら進んで一時停止することに意義がある
右側の見通しが良い一時停止の交差点
自分より強いもの(クルマ)がやって来る 右側に注意が集中することが多い
左側からやって来る歩行者や自転車 自分より弱いものを守るセンスが大切
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