職業:フィギュアスケート選手
経歴:両親ともにフィギュア選手の家庭に生まれジュニア時代から注目を浴びる。
2007年よりトヨタ自動車に所属しながら中京大学体育学部に
社会人学生として進学。
2010年 全日本選手権で初優勝
2011年 世界選手権では銀メダル獲得
ブログ:
http://t-kozuka.com/
職業:モータージャーナリスト
経歴:OLから転身し、カーライフ全般を女性の視点からレポートするモータージャーナリスト。テレビ・ラジオ番組へも多数出演。
日本自動車ジャーナリスト協会(A .J.A .J)理事
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
国土交通省「社会資本整備審議会 道路分科会 有料道路部会」委員
ブログ:
http://blogs.yahoo.co.jp/kei_takeoka/
世界を極めるアスリートの普段の生活って、なんだか気になりますよね? そこで、小塚選手ってどんな感じなのかを探ってみることにしました。
竹岡:
普段日本では、オーリスに乗っているんですよね?
小塚:
実は、最初はヴィッツに乗りたいなと思って、ネッツトヨタに行ったんです。bBとかRAV4とか、アイポイントが高めなクルマも見たりしたんですが、なんだかオーリスが乗っててすごくしっくりきて、形も好きだったし、気に入っちゃったんですよね。ヴィッツより広めだから、ちょっと遠出するというときも落ち着くし、ゆったりできるし。
竹岡:
オーリスってインテリアがすごく特徴的ですよね。
小塚:
確かに。それと、手で引くサイドブレーキのクルマがよかったんです。僕の感覚ではサイドブレーキは足じゃなくて、ここにあるので。足踏み式のに乗ったときでも、ついついこの辺りを探しちゃうんですよね。
竹岡:
いちばん遠出したのはどこですか?
小塚:
友達と3人で四国まで行きました。
竹岡:
なかなかのロングドライブですね。
小塚:
22歳になって、大分自分で動けるようになってきたし、スケートの方もちゃんとパターンが決まってきたので、きちんとやらなきゃいけない部分はこなしつつ、それ以外の時間を使って、新しいことをやってみたいとか思えるようになってきたので、少しずついろんなことを経験し始めたところなんです。
竹岡:
ドライブ以外にもやり始めたことってありますか?
小塚:
友達との遊びの範疇ですけど、サッカーとか野球とか。そうそう、ソフトボールの始球式をやる予定だったんで、今年の春はその練習もしてましたね。頑張って、極めるのが好きなんです。
竹岡:
スポーツ選手って、ケガとか心配だから、ほかのスポーツはやらないのかと思ったら、そうじゃないんですね。
小塚:
いろんな筋肉を使うことはいいことかなと。リフレッシュもできるし、体も動かせるし。前はゲームも好きだったんですけどね(笑)。
小塚:
あと最近は、大学院のことに割く時間が多いですね。僕は大学院で応用スポーツ系の中のバイオメカニクスをやっているんです。生理学系とか力学系とかあるんですけど、体にポイントをつけて、ハイスピードカメラなどを使って、人間の動きなどを調べています。
竹岡:
それは何に応用していくんですか?
小塚:
僕が今思っているのは、今後未来に向かって何々ができるようになるとかじゃなくて、今までやってきたものの証明というのに役立つんじゃないかなと思っています。フィギュアスケートって、今までビデオとか動画で撮られて解析されてきたりとか、あまりしていないんです。
竹岡:
フィギュアスケートの細かい研究って進んでいないんですか?
小塚:
ほかの陸上とか野球とかサッカーに比べると、そういう分野は全然進んでないんですよ。それこそ今、3回転ジャンプができる人の映像を解析して実証できたら、子どもたちが今後3回転ジャンプをやっていくときに使えるじゃないですか。逆に今、3回転ジャンプをやっている人が、誰もできていない4回転ジャンプをやるために使うのは、その人の感覚によるところが大きいので難しいかもしれませんが、すでにできている3回転ジャンプを飛んでいるその人の感覚が、実際どういうふうになっているんだろうというのを、データとして見せることができれば、役立つと思うんですよ。
竹岡:
なるほど。それはドライビングスクールと似ているかもしれないですね。レーシングドライバーの運転データを見せて、ここはこうだ、みたいなことを説明したりしますから。
小塚:
何となく、それに近い感じです。
竹岡:
それはそれとして、その人の感覚でしかない4回転ジャンプとかって、どうやったらできるんですか? 新しい技に挑戦するって、まず怖いじゃないですか。
小塚:
例えば3回転ジャンプから4回転ジャンプにするというときには、3回転ジャンプにすごい余裕を持たせてから、4回転をやるんです。3回転ぎりぎりしか回らない時点で4回転をやっても、3回転しか回らないですからね。もう少し具体的に言うと、高さがある程度出てきたら、4回転にチャレンジ。4回転回るつもりでやってても、最初は3回半しか回らないし、やっぱり感覚なので、何回も何回も練習して。
竹岡:
怖くはないんですか?
小塚:
怖いですけど、でも怖がっていたら進まないので。勇気を持って。
竹岡:
勇気を持って開き直って。
小塚:
としか言いようがないです(笑)。
竹岡:
聞けば聞くほどすごい世界ですね。
小塚:
ブレーキを踏むのと一緒ですよ(笑)。
竹岡:
ブレーキと言えば、最初急ブレーキ、踏めなかったですね(笑)。
小塚:
そうそう。
竹岡:
おれ、もしかしてチキンとか言ってませんでした?
小塚:
最初怖くてゆっくり踏んじゃって。ガッと踏めばよかったなぁ。
竹岡:
うわぁ〜、チキッちゃった〜! っていうの、今日初めて聞いた小塚語録でした。
小塚:
メチャメチャ泣きそうでしたよ〜(笑)。だからこそ、2回目の100キロのときは思い切りいきました。思い切りいかなきゃいけないというのがわかりましたから、もうそれは、思い切って。
竹岡:
でも、なんか楽しそうでしたけどね。
小塚:
新しい経験をするのが好きなんですよ。何事も。
慎重派ながら、新しいことにチャレンジし、そして極めるのが好きだからこそ、世界に挑戦できるんでしょうね。小塚崇彦選手の強さが少しはわかったような気がしました。フィギュアスケートとドライビングと舞台は違っても、何か共通するところがあるのも面白かったし、今度はバイオメカニクスでの融合なんていうのも、面白いかもしれませんね。
気さくで優しい好青年というイメージそのまんまの小塚選手。楽しいお話をありがとうございました。今後の活躍を期待しています!