平成18年6月26日

SUPER GT
第4戦 JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA

SUPER GT第4戦 セパン遠征戦で苦戦
GT300クラスではウエッズスポーツセリカ19号車が3位入賞。
今季初の表彰台獲得

苦戦を強いられたトヨタ勢最上位の10位入賞を果たした
トヨタ・スープラ(No.25 エクリプス・アドバン・スープラ)
 2006 AUTOBACS SUPER GTの第4戦「JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA」が6月24日(土)〜25日(日)の両日、マレーシアのセパン・サーキットで開催された。
 2000年のオールスター戦から6回目の開催(03年はSARSの影響で中止)となる遠征戦は毎回灼熱のサーキットを舞台に文字通りの熱戦を展開。
 今季トヨタが投入した新型車両、レクサスSC430には初レースとなるが、開幕前の開発テストの舞台として走り込んだサーキットでもあり、活躍が期待された。
 今大会にはGT500クラス15台、GT300クラス20台の総勢35台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに4台のレクサス SC430と2台のトヨタ スープラ、GT300クラスには2台のトヨタ MR‐Sと1台のトヨタ セリカが出場した。

◆予選◆
 24日(土)の天候は朝から曇天。午前11時からの予選1回目セッションの直前には小雨が落ち、気温は28度。路面温度も28度とセパンとしては異例の低温状況となった。このため、予選は暑くなることを想定して固めのタイヤを選んだチームが伸び悩む波乱の展開。
 この中で立川祐路/木虎之介組の駆るZENTセルモSC1号車が4番手、脇阪寿一/A.ロッテラー組のOPEN INTERFACE TOM'S SC430 36号車が5番手で上位10台が出場するスーパーラップに進出した。
 その後、午後3時過ぎにはスコールに見舞われるなど天候は依然不順。しかし、午後4時から各クラス15分ずつの予選2回目セッションの頃には路面は乾き、ドライコンディションでスーパーラップを迎えた。
 スーパーラップではマレーシアの観衆が見守る中、1号車が3番手、36号車が5番手タイムを記録。また、GT300クラスでは脇阪薫一/松田晃司組ウェッズスポーツセリカ19号車がスーパーラップに進出して4番手グリッドを獲得した。

◆決勝◆
 25日(日)は、曇の合間に太陽も覗き、気温は32度まで上昇。それでも例年よりはやや低い気温のもと、午後4時に決勝レースのフォーメーションラップがスタートした。
 4番手スタートの1号車はオープニングラップの混乱で6位に後退。一方、36号車は一つポジションを上げ、4位で周回を開始した。
 しかし、36号車は25周でピット作業とドライバー交代を行って間もなく、シフト操作が渋くなるというミッショントラブルに見舞われて後退。1号車は5位から追い上げ中の39周目に、GT300車両と接触を喫してペナルティを受け、12位に終わった。
 一方、13番手グリッドからスタートしたエクリプス・アドバン・スープラ25号車は序盤からじわじわと順位を上げ、一時は7位まで浮上。終盤戦では、タイヤ摩耗によりスピン、ピットインを余儀なくされたが、残り3周で、60sのウエイトハンデに苦しむBANDAI DIREZZA SC430 35号車をパスして10位でチェッカー。貴重なポイントを獲得した。
 また、GT300クラスでは4番手グリッドから安定したペースを保ち、31周目に3位に躍進した19号車がそのまま逃げ切りチェッカー。今季初の表彰台を獲得した。


エクリプス・アドバン・スープラ25号車 ドライバー織戸学のコメント:
 ミスや接触でレースを失わないよう大事に走り、苦しいレースだったが、貴重なポイントを獲得することが出来て良かった。これからもさらに上位を目指して頑張りたい。

エクリプス・アドバン・スープラ25号車 ドライバー土屋武士のコメント:
 精一杯戦ったが、現状ではこの結果が精一杯。自分の33戦連続ポイント獲得という記録を伸ばすことは出来たが、全く満足はしていない。これからもベストを尽くす。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 セパン・サーキットはレクサスSC430には不得手なサーキットであるが、予選、そして決勝の序盤戦でもまずまずのパフォーマンスを発揮することは出来たと思う。しかし、トラブルにより、結果は厳しいものとなってしまった。次戦以降体制を立て直し、巻き返しを計るべく全力で頑張る。


第4戦 リザルト
順位 No. 車名 ドライバー名 所要時間/差 周回 グリッド WH
1
8
ARTA NSX 伊藤 大輔/R、ファーマン
1:51'41.405
54
1
2
22
MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン
0'05.663
54
2
10
3
12
カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野 一樹
0'25.120
54
4
10
4
100
RAYBRIG NSX S.フィリップ/細川 慎弥
0'44.161
54
6
30
5
23
XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田 次生
0'51.637
54
8
30
6
18
TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮 卓史
1'20.454
54
9
70
7
3
イエローハットYMS トミカ Z 横溝 直輝/J.P.デ・オリベイラ
1'28.867
54
7
10
8
24
WOODONE ADVAN KONDO Z E.コマス/柳田 真孝
1'30.838
54
10
10
9
32
EPSON NSX R.デュバル/武藤 英紀
1'34.934
54
11
10
25
ECLIPSE ADVANスープラ 織戸 学/土屋 武士
1Lap
53
13
+1
※WH:ウェイトハンデ(kg)  +1:性能引き上げ措置(1ランク)

チーム 車両 No. ドライバー 第4戦結果
TOYOTA TEAM TSUCHIYA トヨタスープラGT
25
織戸 学/土屋 武士
10位
TOYOTA TEAM KRAFT レクサスSC430
35
服部 尚貴/P.ダンブレック
11位
TOYOTA TEAM CERUMO レクサスSC430
1
立川 祐路/木 虎之介
12位
TOYOTA TEAM SARD トヨタスープラGT
66
A.クート/平中 克幸
13位
Mobil 1 TOYOTA Team LeMans レクサスSC430
6
飯田 章/片岡 龍也
クラス14位 総合29位
TOYOTA TEAM TOM'S レクサスSC430
36
脇阪 寿一/A.ロッテラー
クラス15位 総合32位
RACING PROJECT BANDOH トヨタセリカ
19
松田 晃司/脇阪 薫一
クラス3位 総合16位
梁山泊 with apr トヨタMR−S
777
田中 実/大嶋 和也
クラス7位 総合20位
apr トヨタMR−S
101
新田 守男/高木 真一
リタイア

ドライバーズポイント
順位 No. ドライバー名 ポイント
1位
8
伊藤 大輔/ラルフ・ファーマン
51
2位
18
道上 龍/小暮 卓史
43
3位
22
ミハエル・クルム
35
6位
36
脇阪 寿一/A.ロッテラー
29
8位
1
立川 祐路/木 虎之介
24
9位
35
服部 尚貴/P.ダンブレック
23
11位
6
飯田 章/片岡 龍也
20
14位
25
織戸 学/土屋 武士
12
17位
66
A.クート/平中 克幸
4
チームポイント
順位 No. チーム名 ポイント
1位
8
Team Honda Racing
39
2位
18
Team Honda Racing
33
3位
23
NISMO
32
6位
36
TOYOTA TEAM TOM'S
26
8位
35
TOYOTA TEAM KRAFT
20
9位
6
Mobil 1 TOYOTA Team LeMans
20
11位
1
TOYOTA TEAM CERUMO
12
12位
25
TOYOTA TEAM TSUCHIYA
12


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