レース結果

SUPER GT
第4戦 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA
SUPER GT第4戦セパン
土屋/石浦組レクサスSC430が4位フィニッシュ

4位でフィニッシュしたレクサスSC430
(No.25 ECLIPSE ADVAN SC430)
 SUPER GT第4戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」が6月21日(土)、 22日(日)の両日、マレーシア・クアラルンプール近郊のセパン・サーキットで開催された。
 今季のSUPER GTシリーズの中で唯一の海外遠征戦となる今大会には、GT500クラスに16台、GT300クラスに22台の計38台がエントリー。
 トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスには2台のトヨタMR-Sと2台のレクサスIS350が出場した。
◆予選◆
 21日(土)、やや雲は多いものの、例年通りの蒸し暑さの下で午前11時から予選が開始された。前戦富士大会で1−2フィニッシュを果たしたZENT CERUMO SC430 38号車とPETRONAS TOM'S SC430 36号車が共に多くのウェイトハンディを課されたこともあり、レクサス SC430勢は予選から苦しい戦いを強いられた。
 スーパーラップにはECLIPSE ADVAN SC430 25号車のみが進出を決め、8番手グリッドを確保。残り5台のレクサス SC430が11番手以降に並び、決勝での巻き返しを目指すこととなった。
 GT300クラスでは、デビュー2戦目のウェッズスポーツIS350 19号車が2番手グリッドと好位置を確保。DOUBLEHEAD avex apr MR-S 31号車もスーパーラップ進出を決め、9番手となった。前戦初優勝を果たしたTDP若手コンビの駆るapr MR-S 95号車は、ウェイトハンディに苦しみ、13番手。GREEN TEC KUMHO IS350 52号車が19番手となった。

◆決勝◆
 22日(日)猛暑を避け、現地時間午後4時に決勝レース(54周)のスタートが切られた。8番手スタートの25号車は、2周目に一つポジションを上げ7位に浮上。その後、25号車はクールスーツ(体温を調整する機能を持つ)の不調に見舞われ、予定よりも早く、24周目にピットイン。給油、タイヤ交換と共に、スタートドライバーの土屋武士から、後半を担当するTDPドライバー石浦宏明にドライバー交代を行った。
 しかし、クールスーツの不調は改善せず、石浦は灼熱の中での走行を強いられたが、ペースを落とすことなく、更に上位を目指した。各車のピットインが一巡した時点で、25号車は5位まで浮上。厳しいレースを戦い抜き、最終的に表彰台目前の4位フィニッシュを果たした。


12番手スタートから着実に追い上げ、7位でフィニッシュした
レクサスSC430(No.36 PETRONAS TOM'S SC430)
 一方、後方グリッドからのスタートを強いられたレクサス SC430勢も着実にレースを戦い、ポジションをアップ。36号車が7位、ENEOS SC430 6号車が8位、宝山 KRAFT SC430 35号車が10位に入り、貴重なポイントを獲得。36号車の脇阪寿一とアンドレ・ロッテラーは、ドライバーズランキングで首位との差を縮め、8ポイント差の2位につけている。


 GT300クラスでは、2番手スタートの19号車が初優勝を目指したが、スタート直後に他車と接触を喫し、無念の0周リタイア。9番手スタートの31号車は追い上げ6位でフィニッシュ。13番手スタートとなった95号車も9位に入り、ポイントを獲得した。また、52号車も13位でチェッカーを受け、初の完走を果たした。



トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
前戦富士の成績から課せられたウェイトハンディによる、車両挙動の悪化に苦しむ中で、粘り強く完走し、ポイントを獲得することが出来たのは、次戦に向けて良い結果だったと言える。表彰台にあと僅かだった石浦選手だったが、クールスーツ故障の中、必死の頑張りを見せてくれた。ドライバーズポイントでは脇阪/ロッテラー組がトップから8点差の2位に浮上し、ようやく近づくことが出来た。次戦は得意の菅生なので、首位奪還を狙いたい。


第4戦 リザルト
GT500クラス
順位 No. 車名 ドライバー名 所要時間/差 周回 グリッド WH
1
24
WOODONE ADVAN Clarion GT-R J.P・デ・オリベイラ/荒  聖治
1:48'26.947
54
4
+2
2
22
MOTUL AUTECH GT-R M.クルム/柳田 真孝
0'02.419
54
1
+1
3
18
TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮 卓史
0'15.526
54
5
30
4
25
ECLIPSE ADVAN SC430 土屋 武士/石浦 宏明
0'23.143
54
8
+2
5
100
RAYBRIG NSX 井出 有治/細川 慎弥
0'24.314
54
10
10
6
17
REAL NSX 金石 勝智/金石 年弘
0'49.745
54
3
+1
7
36
PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一/A.ロッテラー
1'08.596
54
12
60
8
6
ENEOS SC430 伊藤 大輔/B.ビルドハイム
1'08.927
54
13
9
3
YellowHat YMS TOMICA GT-R R.クインタレッリ/横溝 直輝
1'14.439
54
9
10
35
宝山 KRAFT SC430 P.ダンブレック/片岡 龍也
1'21.730
54
11
GT300クラス
順位 No. 車名 ドライバー名 所要時間/差 周回 グリッド WH
1
77
クスコDUNLOPスバルインプレッサ 山野 哲也/佐々木 孝太
1:50'11.109
50
1
2
46
MOLAレオパレスZ 星野 一樹/安田 裕信
0'04.715
50
12
45
3
7
ORC雨宮SGC-7 井入 宏之/折目 遼
0'19.568
50
10
15
4
4
EBBRO UEMATSU 320R 阪口 良平/松下 昌揮
0'21.029
50
7
+2
5
2
I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden 高橋 一穂/加藤 寛規
1Lap
49
6
40
6
31
DOUBLEHEAD avex apr MR-S 峰尾 恭輔/坂本 雄也
1Lap
49
9
10
+2
7
66
triple a ムルシェRG-1 山西 康司/余郷 敦
1Lap
49
15
+1
8
62
WILLCOM ADVAN VEMAC 408R 黒澤 治樹/密山 祥吾
1Lap
49
11
+1
9
95
apr MR-S 平手 晃平/国本 京佑
1Lap
49
13
60
10
81
ダイシン ADVAN Z 青木 孝行/藤井 誠暢
1Lap
49
5
5
※WH:ウェイトハンデ(kg) +1,+2:性能引き上げ措置

GT500クラス
チーム 車両 No. ドライバー グリッド 決勝結果
TOYOTA TEAM TSUCHIYA レクサスSC430
25
土屋 武士/石浦 宏明
8
4
PETRONAS TOYOTA TEAM TOM'S レクサスSC430
36
脇阪 寿一/A.ロッテラー
12
7
ENEOS TOYOTA Team LeMans レクサスSC430
6
伊藤 大輔/B.ビルドハイム
13
8
TOYOTA TEAM KRAFT レクサスSC430
35
P.ダンブレック/片岡 龍也
11
10
TOYOTA TEAM SARD レクサスSC430
39
高木 虎之介/A.クート
16
12
TOYOTA TEAM CERUMO レクサスSC430
38
立川 祐路/R.ライアン
14
R
GT300クラス
チーム 車両 No. ドライバー グリッド 決勝結果
apr トヨタMR−S
31
峰尾 恭輔/坂本 雄也
9
6
apr トヨタMR−S
95
平手 晃平/国本 京佑
13
9
TEAM TAKEUCH with SHIFT レクサスIS350
52
黒澤 琢弥/井口 卓人
19
13
RACING PROJECT BANDOH レクサスIS350
19
織戸 学/阿部 翼
2
R


ドライバーズポイント(GT500)
順位 No. ドライバー名 ポイント
1
23
本山 哲/B.トレルイエ
46
2
36
脇阪 寿一/A.ロッテラー
38
3
22
M.クルム/柳田 真孝
37
4
38
立川 祐路/R.ライアン
35
8
35
P.ダンブレック/片岡 龍也
19
12
25
土屋 武士/石浦 宏明
11
14
6
伊藤 大輔/B.ビルドハイム
10
チームポイント(GT500)
順位 No. チーム名 ポイント
1
36
PETRONAS TOYOTA TEAM TOM'S
50
2
23
NISMO
49
3
38
TOYOTA TEAM CERUMO
41
7
35
TOYOTA TEAM KRAFT
29
11
6
ENEOS TOYOTA Team LeMans
21
12
25
TOYOTA TEAM TSUCHIYA
20
16
39
TOYOTA TEAM SARD
6

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