チェッカー目前の大混乱をすり抜け、T.マスグレイブが今季初勝利
11月2日(金)テキサス・モーター・スピードウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第23戦「Texas 350K」が行われた。 同コースでは、“トヨタ タンドラ”が2004年に参戦を始めて以来これまで7回に渡ってレースを戦っているが、内4戦でT.ボダインが勝利を収めるなど、“トヨタ タンドラ”が得意とするコース。
1日(木)午後0時30分から2回に渡って行われた公式練習では、ドライバーズタイトルを争うM.スキナーが両セッション共にトップタイムをマーク。続いて午後7時から行われた予選でも、ポールポジションを獲得し、圧倒的な速さを見せつけた。M.スキナーは今季10度目のポールポジション獲得となり、自身が95年に記録した年間ポールポジション最多記録に並ぶこととなった。また、T.マスグレイブが3番手、J.ベンソンが4番手と2列目にも“トヨタ タンドラ”が並んだ。
2日(金)午後7時30分に147周(220マイル:約350km)の決勝レースがスタート。ポールポジションスタートのM.スキナーは好スタートを切り、序盤を首位で走行。3番手スタートのT.マスグレイブとの首位争いを繰り広げた。 レースが100周を越えたところで、首位を走行していたM.スキナーに、タイトルを争うR.ホーナディ(シボレー)が肉薄。さらに激しい首位攻防戦となった。 チェッカーを目前にした144周目、R.ホーナディが首位、M.スキナー2位でコーションからの再スタート。ほぼ1周に渡ってサイド・バイ・サイドのまま首位を争う2台だったが、第3コーナーの進入で僅かに接触し、2台共にスピン。この上位争いのスピンに後続車が突っ込み、コース上は大混乱。レースは3周を残して赤旗中断となった。スピンした際に後続車から追突されたM.スキナーだったが、幸運にもダメージは小さく、そのままレースを続行。 30分に渡るレース中断の後、残り3周での再スタートが切られた。この再スタート直後にも再びトップ2台がスピンから接触。この混乱を上手くすり抜けたT.マスグレイブが今季初優勝を飾った。また、M.スキナーも3位に入り、再びポイントランキングで首位に浮上した。
次戦第24戦は11月9日(金)フェニックス・インターナショナル・レースウェイでネクステル・カップ・シリーズ、ブッシュ・シリーズとの併催で行われる。
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